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■『ナポレオンの村』は、現実を取材して続編を!

 ドラマ『ナポレオンの村』は、役人が廃村寸前の限界集落の山村に派遣され、地元市民と一緒に活性化に取り組み、移住者を増やして、廃村しかないと思いつめていた市長を奮起させるという話だった。

しかし、最終話では、地域の課題解決に国からの助成金を出すことで地域の自治力を弱めようとする中央官僚に対して、地元市民自身が「俺たち自身でやるんだ」と動き出すところで話が終わった。

つまり、「中央官僚VS自治体・市民」という構図があるだけで、予算をつける国会議員との戦いが出てこなかったのだ。
あれだけ国民が騒いだ戦争法案の可決後の放送なのに。

あの法案可決は、「政治家VS国民」で国民が負けたという意味があるのだから、せめてドラマではスカッとした展開がほしかった。

できれば、行政と市民が結託して、限界集落という社会的課題を解決できる仕組みを作り出し、国会にいる大物政治家の力に頼らない自治を実現するという物語にしてほしかった。

ドラマの中では、せっかく地元住民(国民)が国からの助成金を蹴って、自分たち自身で村の課題を解決すると立ち上がったのだから、それこそが国民主権の行使であり、主権者としての責任を果たすのに必要不可欠な仕事だと、ハッキリと伝えれば、良いドラマになったように思う。



●自分たちの社会は、自分たちが運営するのが国民主権

 もし、『ナポレオンの村』の続編が作れるなら、ヨソモノのヘタレな若者がさびれた村に移住し、従来にない画期的な仕組みで地域の課題を解決し、それに驚いた地元の若者たちがどんどん自分の頭で考えた面白い取り組みを始める、という話にしてほしい。

 若い視聴者がこぞって「ああいう仕事は面白いし、地元のみんなに喜ばれるんだな」と気づいて、思わず憧れてしまう面白さを、描いてほしい。

 すでに、全国各地にそういう若者による課題解決の成功事例が急増してるのだから、全国放送のできるキー局のテレビ・プロデューサは事前に取材したらいい。

 SEALDLsやそのシンパ(共感者)を中心に、多くの日本人はまだ国民主権民主主義が「自治」に基づくという意味を理解していない。

 それどころか、「特定の政党や政治家が悪い」としか考えられず、「国民主権は選挙の時しか行使できない」と思い込み、自分自身が主権者としての責任を果たしていないことを省みない。

 主権者としての責任とは、みんなが切実に困っていること(=社会的課題)を主権者の自分自身が解決するということだ。

 もちろん、社会的課題はさまざまだから、自分が見過ごすことができない課題を選んで解決するために、その仕事ができる職場を選んだり、そういう仕事を作り出すことが、主権者の責任を果たす(=国民としての主権を行使する)ことになる。

 それでも、どうしても民間で自分たちだけでは立ち行かない課題のみ、自分の代理人に解決を願い出る。
 その代理人を選ぶのが、選挙であり、投票行動だ。

 しかし、代理人に社会的課題の解決をすべて「おまかせ」しようとすれば、国民は主権者ではなくなり、政治家が作った通りの社会の仕組みに従って生きるだけの奴隷になってしまう。

 地元の町がさびれたら「つまんねぇ町だけど、仕方ない」で思考停止し、「にぎやかで仕事の多い町へ移住すっぺ」と考えるようになる。

 社会を作り出すという主権を行使しなければ、「どうせ誰かがやってくれっぺ」と他人事になるのだ。

 これは、自治意識が無い証拠だし、自分たちが社会を作る責任を負うという民主主義の本質から遠ざかり、独裁政権に身をゆだねるのと同じ構えだ。

 事実、日本は戦後、民主主義・国民主権を憲法に入れたのに、その意味がわからないまま、70年間も過ぎてしまった。

 だから、デモで集まって叫んでは、「民主主義って何だ?」「コレだ!」という勘違いを恥ずかしげもなくできる若者を育ててしまったのだ。

 田舎がつまらなければ、「つまらない田舎でガマンしたくない。面白い地元にしたい」と望み、自分自身の手で変えようとするのが、民主主義(=住民自身による自治)の本来の意味であり、国民主権を行使する本筋だ。

 そのことを、知識ではなく、直感的にわかっているのは、学歴のある人よりも、むしろ学校教育に過剰適応せず、間違った民主主義に毒されることのなかった「ひきこもり」かもしれない。

 テレビドラマのプロデューサに、下記の動画をぜひ勧めてほしい。
 SNSで拡散すれば、多くの若い国民が本当の国民主権に目覚めることができるだろう。





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