その音声ログが、このリンクにある。
民主主義とは何かを考える前にまず動き出し、動きながら考えていく点で、宮台さんは奥田くんの活動を評価している。
また、誰かに教えられないまま、自分たちで発見していく快楽で動いていく点も評価している。
全体的に、奥田くんの「素人っぽさ」に対して宮台さんが意味を付与していくような展開だ。
ほりえもんのSEALDsへの懸念についても、奥田くんはスルーの構え。
宮台さんは、こう言う。
「直接民主主義的なものは、ある種の熱狂を通じて全体主義を呼び寄せる。感情的だから。
でも、それは古典的な批判だけど、だったら議会制民主主義をdisれよ」
「民主主義は言論的に参加することなのに、党議拘束に基づいた結論ありきの議論を国会ではしている」と宮台さんは指摘し、話し合いを通じて考えや感じ方が変わり、これまでと違うものに変わっていくことが希望だと言う。
SEALDsの活動自体はまだ未知数ゆえにさまざまな批判を受ける面は仕方ない部分はあるが、「若者はデモをしない」現実を「デモに参加する若者も増えた」という変化の一つではあるだろう。
ただし、変化を作ることを持続させる仕組みや、言論の可能性をもっと豊かに問うていくさまざまな試みが今後、彼らによってどう展開されるのかについて、僕はさほど大きな期待は抱けないし、抱けるだけの根拠も彼らの印象の中に発見できずにいる。
わからないものに飛び込んでみるのは、若者の特権だ。
わからないなりに自分の体で確かめてみる作法も、大事なことだ。
しかし、目の前の一つ一つの現実の重みを引き受けていかなければ、自分自身の行動による変化の意味を自ら矮小化してしまいかねないだろう。
なお、SEALDsに関して僕が書いたブログ記事リンクは、以下の通り。
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