Breaking News
recent

■メンヘラビッチな当事者BAR、予約スタート

 何かに苦しみ、困ってきた当事者には、当事者にしか得られなかった価値がある。
 その「当事者固有の価値」が収益化できることは、このブログ記事『よのなかを変える技術』(河出書房新社)などで何度も指摘してきた。

 そして、また新たな当事者による収益化の試みが始まろうとしている。
 12月8日から新宿で4回試みとして行われる「メンヘラビッチバー」だ。
 メンヘラビッチな経験の持ち主が、その経験をふまえたトークで楽しく接客する。
 ポロリの代わりに「号泣」もあるかもしれないが、それもOKのゆるいバーだ。


 Facebookで集客されるこのバーは、「メンヘラビッチが楽しく働くこと」がコンセプト。
 カウンターには、2名の「だめんずうぉーかー女子」が入る。
 あくまでも、ゆる~く「だめ男とのビッチな恋愛」を話せるのが売りだ。

 ふだんは「ドン引きされて自分自身のビッチぶりを話せない」と1人で悩んでる女子には受けそうだ。
 男性客なら、自分がいかにバカ男かを思い知らされるかもしれないが、それは賢くなる第一歩。
 メンヘルビッチ女子たちに育て直されたい男には、貴重な体験かもしれない。

 「話し手も聞き手もビッチなら、女子も話しやすい。

 ビッチなことも、メンヘルなことも、オープンに笑い飛ばせる場にしたい」
 主催の清水さんはそう言う。

 とりあえず年内に5回行われるが、来年も継続していく予定だそうだ。
 カウンターに入って働いてみたい女子も公募しているので、まずはお客さんとして参加してみるといい。

 ちなみに、メンヘラビッチバーのカウンターに入れる女子の条件は、以下の通り。
メンヘラビッチで、家庭環境が悪かった
人一倍セックス遍歴が面白い(自己申告OK)
★なぜかモテる
男子に寛容すぎる
★自分のことはてんでわからないけど、他人の恋愛相談は的確
DV男・依存男に痛い目を見てきた
★でも、幸せな恋愛はしたい

 予算は、以下の通り。
☆チャージ:2000
 ※ビッチの気まぐれご飯つき
 ※女性客はチャージフリー
ドリンク:ノンアルコールを含め、1杯3001000
☆オプションの「お遊びメニュー」として、恋愛やセックス、メンヘラなどの相談が1000円/1回。
☆ほかに、店が一方的に額面を決める「おひねり」も上乗せされる

 女性客なら、1000~2000円程度で数杯飲みながら楽しめる。
 男性客なら、4000円+α(おひねり)以上で何時間も遊べる。

 営業時間は、以下の通り。
12月8日(火) PM7:00~
12月10日(木)PM8:00~
12月16日(水)PM7:00~
12月20日(日)PM7:00~
12月24日(木)PM8:00~
※閉店時間は、お客さんとバーテンの気分次第
※体調次第で休業日になることもあります
※20日のみ、店の場所が変わります
※昼の部も、問い合わせ時点で希望者が多ければ実施を検討



●スタッフとお客さんに安心な場所を作る「完全招待制」

 この「メンヘラビッチバー」は、完全招待制。
 招待された人しか入れない。

 だが、希望はある。
 あらかじめ主催者の清水さんのメールあるいはFacebookに本名・ケータイ番号・自己紹介(メンヘラorビッチ体験)の3つを送ると、新規の申し込み者でも招待者候補になれるのだ。

 あくまでも「候補」なので、断ることがゼロではない。
 「しつこいセクハラ」や「スタッフを傷つける言動」をする人には、来てほしくないからだ。
 参加を希望し、バー主催者に信用してもらうには、なるだけ自己紹介を詳しく書いたFacebookのページを作ったり、twitterアカウントを伝えておくといい。

 当日は、招待された際に見られる「メンヘラビッチバー」のリンクページにある住所をたよりに店に行く。
 予約・招待のない人は入れないので、友人と一緒に行きたい方はご注意を。

 「メンヘラビッチバー」には、以下のような方々に足を運んでほしい。

個人の性癖、メンヘラ、ビッチに偏見を持たない方
◎性や恋愛、対人関係に一人で悩むことが多い方
◎社会福祉や臨床心理、精神医学、ソーシャルデザインに関係する職種の方や学生
◎少人数しか入れないスペースで、ゆっくりじっくり楽しく話したい方
◎当事者にしか語れない内容がお金に変えられる価値があることを実感したい方
◎女性学を学んでるために「意識高い系」として見られ、俗な話が無理だと敬遠されてるフェミニスト

 予約・問い合わせについては、清水さんのメールあるいはFacebookまで。
 日が迫っているので、友人を誘って今すぐ問い合わせをしてみよう!

 このように、自分自身のダメな過去や黒歴史を「売る」チャンスや仕組みについては、当事者固有の価値として、『ソーシャルデザイン50の方法』などの僕の近著に事例として紹介してきた。
 その基本的な発想や最近の事例については、下記のブログ記事も参照してみてほしい。
 あなたや友人がどんな障害やハンデ、生い立ちであろうと、苦しんできた履歴には価値があるんだ。


上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上で、お気軽にお寄せください。


 共感していただけましたら、下にある小さな「ツィート」「いいね!」をポチッと…

conisshow

conisshow

Powered by Blogger.