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■おっぱい募金リンク集 議論より尊厳のために

 おっぱい募金の議論は、いずれ、中止派の失速で消えていくだろう。
 そこで、この騒動に関するリンク記事を時系列にまとめておこう。

STOP AIDS チャリティ 24時間テレビ エロは地球を救う!(公式サイト)
24時間テレビ エロは地球を救う!(wikipedia)
おっぱい募金(公式サイト)

『エロは地球を救う!』のたった一つの残念な件
 2015年の募金活動が行われる直前に今一生が書いたブログ記事。
 寄付のリテラシーに関しての情報効果が不足していることを指摘している。

「おっぱい募金」来場者7000人突破! 600万円以上集める
 おっぱい募金に参加したAV女優・松浦ゆきなさんの「今後もアダルトのパワーを発揮していきます」というコメントを紹介している東京スポーツの記事。

笑顔と涙のおっぱい募金
 おっぱい募金に自ら志願して参加したというAV女優・涼南佳奈さんのオフィシャルブログの記事。

 中止を求める匿名の人たちによる署名サイト。
 署名を求める文章や賛同コメントには、おっぱい募金の現場をふまえない憶測が並んでいる。
 また、2015年12月23日時点では英語版に「fund raising for aids」と書かれていて、「エイズのために資金調達している」のがおっぱい募金であるかのような誤解を与えている。
 「Stop Aids」(あるいはagainst aids)に直すのは、いつになるのか?

中止を求める署名サイトにあった文章の一つ一つに対して、寄付のリテラシーの観点から事実認識や文脈の間違いを指摘したもの。

「おっぱい募金」の中止求めるネット署名活動開始「偽善的、性差別的なイベント」
 「おっぱい募金」に参加した30代男性に取材し、「おっぱいを出す側の女の子たちも、イヤイヤやっているように見えませんでした」という言葉を紹介した弁護士ドットコムニュースの記事。

おっぱい募金で触らせた・触った当事者の言葉
 おっぱい募金に参加したAV女優たちがtwitterやブログに書いた感想と、募金者たちの報告ブログ記事のリンクを紹介。

性がからんだ事業は、社会を確かめる踏み絵
 山口貴士・弁護士のツィートを引き合いに、自己責任による寄付アクションの社会的意義を解説。

わからないことを判断保留にできない人たち
 高学歴インテリ文化と、低学歴ヤンキー文化という2つの文化的差異から、おっぱい募金に対する圧力を読み解く。

「おっぱい」募金中止を求める署名の愚劣-HIV対策の妨害者
 おっぱい募金に参加した人たちの心情や、エイズ対策のために戦ってきた人たちなどの立場を描いた松沢呉一さんの文章。

くだらない議論を終わらせる6つの動画
 おっぱい募金の現場を知ろうともしないまま、あれこれ賛否両論の議論を始める人たちのネット上のやり取りを見て、あえてくだらない動画を紹介。

寄付を増やすためにプログラマができること
 おっぱい募金をきっかけに寄付に興味をもってくれたプログラマに向けて、新しい寄付ツールの開発について提案。

おっぱい募金・主催者への質問と、アダルト社会貢献
 おっぱい募金を企画・運営しているリーレという番組制作会社と未来支援委員会に対して、一連の騒動に関してメールで質問した内容を紹介。
 同時に、コンドームメーカーやビル・ゲイツなどもエイズの感染拡大を深刻にとらえてアクションを起こしている現実にもふれている。

異議あり! おっぱい募金反対署名
 募金者として3回「おっぱい募金」に参加した潜入アイドル・みづきあかりさんが現場のようすを語る5分程度のYoutube動画。

銀座の女だった伯母の人生と、50歳になった僕
 特攻というシステムのあった頃に「銀座の女」だった女性の人生について。

おっぱい募金の改善策を提案してみる
 おっぱい募金に募金者として参加した女性たちのブログ記事を紹介しながら、女性視点の改善策を提案したもの。
 中止派の妄想する現場とは明らかに異なる印象を、参加した女性たちが書いている。

おっぱい募金の中止派は、ハグ募金でエイズ予防を!
 世界的に広まるハグ募金の事例を紹介しつつ、おっぱい募金の中止派に対して、おっぱい募金を中止させることで失うエイズ予防事業の資金の補填に責任をもってくれと提案。

おっぱいは誰のもの? セックスワーカーを差別する「おっぱい募金反対署名」は善なのか
 現代美術家・文筆家の柴田英里さんの文章。
 今一生の書いたおっぱい募金の中止を求める人たちがトホホな件に重なる点が多い。

募金すればおっぱいが揉めるおっぱい募金が騒動に--法的には問題なし?
 「わいせつにはあたるかは疑問」「風営法違反となるとの判断も難しい」とする弁護士の見解を紹介した弁護士ドットコムニュースの記事。

そのエロは地球を救わない
 「男のエロの公共化、いい加減にしてほしい」と主張する北原みのりさんの週刊朝日のコラム。

「話せばわかる」を信じずに民主制は成り立つか?
 おっぱい募金の主催者と話し合いをもたず、事実確認もしないまま中止運動を起こす人たちに、民主主義の底割れを懸念する今一生のブログ記事。

賛否両論のおっぱい募金 寄付先が批判に反論「おっぱいを触る対価ではない」
 2015年から寄付先になった新設の未来支援委員会に取材し、同組織が未熟な点を指摘した今一生のウートピの記事。

夫婦同姓とおっぱい募金
 「その場にいようがいまいが、『性』はいまだに最も危険で繊細な政治問題」という北原みのりさんの週刊朝日のコラム。
 「スカパー!が主催するチャリティーイベント」と書かれているが、正確には20歳以上しか見られない「スカパー!アダルト」であって、「スカパー!という大きなメディアが主催」という箇所は事実誤認。




●下衆の勘繰りは、誰も幸せにしない。きみ自身さえも

 2015年12月21日に時点では、おっぱい募金について見るべきネット情報は上記で十分。
 もっとも、賛否どちらにしても、おっぱい募金の現場や事実について、せめてネット情報をとりあえず全部見てみるという確認をしないままでは、建設的な議論は成り立たない。
 同じ事実を分かち合ってないままの議論など、ただの情報交換にすぎないからだ。

 知らないことは、知っている人に尋ねてみる。
 「自分の知っている現実はあまりにも乏しい」と謙虚に構えられるなら、まずそうするだろう。
 何かの問題点を感じた瞬間に反対の意見をもつ前に、改善策を考えたり、問題が生じる理由を問題を作っている当事者に尋ねることもできるはずだ。
 そうした冷静さを欠いたまま、勝手に判断を進めてしまえば、現実を見誤りかねない。

 さほど興味もないから、たいして考えないということもあるだろう。
 その程度しか関心のない問題には、解決する責任を負うつもりもないはずだ。
 それなら、せめて「問題」の当事者たちについて勝手に判断するのは、やめようじゃないか。
 誰だって、自分のことを深く知ろうともしない人間から勝手なことを言われれば、気持ち良くはないはずだ。

 ネット上に書いてないことまで邪推して判断するのは、さまざまな事情で情報不足のまま物事を判断する習慣になっているのかもしれない。
 だが、邪推は、誰も幸せにはしない。
 邪推してる本人にとっても、どんどん自分自身の現実認識をゆがめていって孤独になってしまうだけだ。
 だから、前述のリンク集にひととおり目を通し、現実を理解した上で、自分自身の頭で考えてみてほしい。

 自分の知ってる狭い社会観の中に閉じこもり、自分と同じ考えではない人たちの尊厳を守る責任も負わず、高みの見物をしたいだけなら、「それこそ異文化に対する生理的嫌悪」と後ろ指さされてしまうことになる。
 だから、何度でも言いたい。

 現実を見よう。
 自分の想像や妄想で誰かを語るのではなく、現実を自分の目で確かめてから判断しよう。
 現実を確かめようともせず、現実を見た人の話に真摯に耳を傾けることもない段階で、判断を急ぐ必要はない。
 わからないなら、判断を保留しよう。
 おかしいなと思ったら、反対する前に具体的な改善策を考え、提案しよう。
 それがあなた自身を、「生身の人間」の尊厳を守るための、最低限度の愛なんだよ。


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