東京・渋谷に「LOFT 9 Shibuyaが7月1日にオープンする。
ライブハウスを手がけてきたLOFTグループの9つめの店になるトークライブハウスだ。
意外なことに、渋谷では初めてのトークライブハウス専門店になる(※写真はユーロスペースのサイトにあったビルの外観)。
場所は、ラブホテル街の円山町にあるKINOHAUS(キノハウス)の1階。
公式サイトによると、ユーロスペースをはじめ、渋谷唯一の名画座・シネマヴェーラ渋谷、多目的劇場のユーロライブ、映画美学校も入っている文化発信ビル。
カフェスペースと出演者や映画関係の本やグッズなどを販売するコーナーも併設するという。
渋谷の文化促進にとって、対話の場が増えることは良いニュースだ。
公式サイトによると、正午から夕方5時半まではカフェ営業。
夜6時半から10時半までトークライブハウス、それ以後、24時まで「Bar LOFT 9」になる。
7月1日から8月31日を「グランドオープニング月間」として予定し、イベントなどの相談もメールで受け付け始めている。
●きみの地元にもトークライブハウスを作ってみないか?
僕も、LOFTのトークライブハウス初の新宿ロフトプラスワンやNaked Loft、ロフトプラスワンウエスト(大阪ミナミ)でイベントを開催してきた。
阿佐ヶ谷LOFT Aだけ出演したことはないが、お呼びがかかれば出てみたい。
LOFTグループのトークライブハウスの良いところは、タブーを一切設けない点だ。
前科者でも、ヤクザでも、右翼でも、左翼でも、精神病者でも、政治家でも、ホームレスでも、ひきこもりでも、ニートでも、高校生でも、誰もがステージで言いたい放題できる。
ネットでは炎上しかねないことも、その場で観客と直接やりとりできるわけだ。
国や自治体がやっているイベントのように、話題を自粛させられることもない。
観客も、遠慮なく疑問や批判をステージにぶつけられる。
そこでは、誰もが対等だ。
まだ「トークライブハウス」というものに足を運んだことがない方は、『THIS IS LOFT/PLUS ONE~ロフトプラスワン10周年記念映像集~』というDVDが発売されているので、安いので買って見てみるといい。
こうしたトークライブハウスは、日本全国にどんどん増えてほしい。
「良い子」を演じなければならない行政主導のハコではできないトークライブハウスこそ、対話を前提とする民主主義の意味を理解するのに、絶好の場所だからだ。
ロフトグループの席亭・平野悠さんに昨年、「千葉でロフトプラスワン、やらないか?」と言われたことがある。
人口規模で言えば、千葉駅周辺が好立地になる。
隣駅には千葉大学もあるし、若者の集客が見込めないわけでもない。
もっとも、「対話」という新しい文化を作り出し、定着させるには、10年、20年という年月が必要になる。
現時点で市場規模の見込める千葉市に何でも一極集中させれば、その周辺都市の活性化は遅くなる。
むしろ周辺都市ほど「対話」の必要性を(潜在的には)切実に求めているから、地元にワクワクできる場所が生まれれば、若い世代ほど飛びつくかもしれない。
僕の住んでる市原市は、千葉市・木更津市の間に挟まれ、この3つの街は内房線で1本につながってる。
しかも、五井駅は東京駅から特急1本で30分。
山間部へ続く小湊線もあるし、バスなら新宿駅・横浜駅から1本だ。
木更津方面(下り)なら夜24時を過ぎても、木更津の先の君津駅まで終電がある(平日)。
千葉方面(上り)でも、夜11時25分が終電だ。
夜10時半までのトークライブハウスなら、千葉市から木更津市までの広域エリアの市民の誰もが足を運べる。
観光地も多いので、昼間に観光ツアーを終えた後に、五井駅前のトークラブハウスで有名人の話や面白いトークに参加できるとなれば、旅行代理店のツアーに組み込むことも可能だから固定客をつかむチャンスもある。
若い世代のベンチャーが五井駅前にトークライブハウスを作るなら、僕は応援したい。
きみの町にも、トークライブハウスを作ってみてはどうかな?
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