2012年に「ロンドンパラリンピック選手写真展」、2016年に「Portraits of Refugees in Japan-難民はここにいます。」を開催した宮本直孝さんだ。
その宮本さんが今年、広く一般市民に対して、ダウン症の一般の理解と普及を目的とした活動を多角的に推進する事業を行うNPO法人アクセプションズと共同で、ダウン症のある子供と母親のカップルを撮影した写真を、ゴールデンウィーク明けからの1週間、1日37万人が往来する表参道駅で掲示する。
宮本さんから、こんなメッセージが届いた。
「ひとくちにダウン症といってもみんな違う顔で、だいたいは親にやっぱり似ていて、見慣れてしまえば案外フツー、っていうことと、初めはショックで現実を受け入れるのが大変なお母さんも、その壁を乗り越えて違う幸せの形を見つけられれば、決して不幸なんかではなく、苦労した分、本人は魅力的になっている、っていうようなことを伝えたい写真展です」
★タイトル:母の日 - I'm a mother of a child with down syndrome
★ポートレート:ダウン症のある子供と母親21名(予定)
★日時:2017年 5月8日(月)~14日(日)
★場所:東京メトロ 表参道駅 コンコース(ADウォール・B1 出口付近)
★主催:フォトグラファー宮本直孝・アクセプションズ
★後援:公益財団法人
日本ダウン症協会(予定)
●「親への手紙」もプロによって文章を仕上げる
このプロジェクトには、プロのアートディレクター・スタイリスト・メイク・ヘアメイクなどが参加している。
つまり、ふだんの仕事で鍛え上げられたスキルを駆使し、素人のモデルであるダウン症の子どもとその親を誇らしく生きている存在として写真に表現することができるのだ。
それこそが、プロだけが持っている魔法だ。
これは文章も同じ。
どんなに素人が書いた文章でも、編集者によって必要十分な表現のみを残すことによって、書いた人の意図を最大限に伝わる表現に洗練させる。
僕は今、親から虐待された人たちから「親への手紙」を公募している。
これは文章力を競うものではないし、虐待のひどさを競うものでもない。
子どもというだけで一方的に親から傷つけられた痛みを表現することによって、児童虐待が虐待された当事者の心を人生の長きにわたって支配してしまう恐ろしさを読者に伝えたい。
この「親への手紙」は、6月30日まで公募中。
同時に、この出版のために前払い購入と寄付を受け付けている。
制作費には400万円ほどかかるが、日々購入者や寄付者が増えている。
これからは企業向けに大量の一括購入を呼びかけていくつもりだ。
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