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■5日間に1人、子どもが親に殺される国

親に虐待された100人の痛みを1冊の本として出版するプロジェクトには各界の著名な方々が応援メッセージを寄せているが、新たに安冨歩さん(東大教授)が加わった。

 今後も続々と新しい応援メッセージを紹介していくが、こうして共感の輪を広げていくことこそが、この国の児童虐待に対する無関心ぶりを浮き彫りにする。

 実際、児童虐待とは何なのか、それがどれほど深刻なものなのかを、多くの日本人は知らないままだ。
 政治家も、企業経営者も、学校教師も、大学の研究者も、知らない。
 知らなくても、自分自身は何も困らないからだ。

 しかし、所得と学歴の格差が広がっている今日では、生い立ちの中で親から虐待されることは、自己評価が低く、自分の頭では考えられない人を増やし、カンタンに権力に隷属してしまう「ロボット国民」を増やしてしまう。

 ただでさえ戦後70年以上の長きにわたって主権者マインドを育てられず、民主主義が市民自身による自治によって「みんなが困ってる問題を自分たちで解決していく」という共通意識を持ちえないままの日本で、「ロボット国民」が増えれば、どうなるか?

 戦争をしやすい社会の条件が整ってしまうだろう。
 子どもの頃から人権を大事にされていないのだから、大人になっても権利主張すらしない。
 こんな国民ほど、政府にとって扱いやすい存在はない。
 裏返して言うなら、児童虐待の深刻さを知り、子どもの人権が守られていないことに気づくことは、自分自身が求めていいはずの生きがいや相互理解、健康や人権というものをあまりにも欲しがらずにいたことに思い当たることなのだ。

 5日に1人の割合で、子どもが親に殺されている日本。
 それなのに何の対策予算もとらず、軍事費だけを積み上げている日本。
 僕らは、そんな時代の日本に生きている。
 小さな子どもが亡くなっているのに、人を殺す金を国民から巻き上げている政治家や官僚に、親から虐待された人たちの声を届けたい。
 自国の子どもも守れずに、いったい何を守れるのか?
 
さて、今回は、日本に避難してきた難民の方々へネイルデザインの施術を教え、サロンでの仕事を提供している社会起業家の株式会社アルーシャ代表取締役・岩瀬香奈子さんからの応援メッセージを紹介しよう。

■多くの人に子供の現状を知っていただきたい
 株式会社アルーシャ代表取締役 岩瀬香奈子

 児童虐待の問題を知ったキッカケは、児童たちの話を耳にしたことでした。弊社は、日本に暮らす難民の自立支援を目的に、難民にネイルアートの技術を教え、ネイリストに育成し、仕事の場を提供しています。

2010年から、難民ネイルサロンを運営しているのですが、そのPRを女優/タレントのサヘル・ローズさんに「広報大使」としてお願いしています。
あるとき、サヘルさんから「応援している児童施設の児童もネイル研修に参加させてもらいたい」と相談がありました。

もちろん快諾し、児童が参加するようになりました。その後、5年ほど前からNPO法人ブリッジフォースマイルの事務局長・菅原亜弥さんと古い友人という縁で、児童施設の中高生たちが春夏冬休みに職場体験(ネイル研修)に来るようになりました(※上の写真は児童たちが研修で作ったネイルチップ

 研修中の児童どうしの話を聞いていると、「お父さんに首絞められた」などの衝撃的な話をしていたり、不自然な傷痕のある児童がいたり、事態の深刻さを感じました。
 研修参加児童には「本当に困ったときは連絡して」と伝えています。大人には、虐待に苦しむ子供がいることを知って欲しいです。

 この本が無事出版され、1人でも多くの大人に子供たちの現状を知っていただきたいです。
同時に、傷ついた子供には、同じように苦しむ仲間がいること、1人ではないこと、頼れる味方の大人もいることを知ってもらいたいです。
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