この出版プロジェクトには、信田さよ子さん(臨床心理士)、柏木ハルコさん(マンガ家)、南々井梢さん(劇作家/ライター)、光畑由佳さん(授乳服ブランド「モーハウス」代表)など、各界の著名な方々が応援メッセージを寄せている。
今後は、『なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白』(講談社)の著者・東小雪さん(4月25日以後)や、元NHKアナの堀潤さん(5月10日以後)なども、応援コメントを発表予定だ。
また、国会に議席のある11の政党へ、この出版プロジェクトを知らせる手紙を送った。
この本は、親から虐待された国民100人分の痛みを知る国内で唯一の本なので、児童虐待を本気で止めるつもりが政治家にあるなら、政党は競って買ってくれるだろう。
どの政党が何冊この本を買ったか、どの程度の寄付をしてくれたかは、4月25日夜にごらんのブログで報告する。
もっとも、僕は、政治家よりも、民間の市民や企業の方をはるかに信用している。
出版プロジェクトのサイトにある動画(※この下にもある)を見れば、どんな鈍感な人でも「1冊2,000円で児童虐待の深刻な実態を多くの人に知ってもらえるなら安くてカンタンだ!」とピンとくる。
日々続々と前払いの購入者が増えているのを見ると、今後は企業のトップである経営者自身が全社員と一丸となって児童虐待を学ぶために、この本を買うことが期待できる。
試しに、職場で同僚に「一緒に買わない?」と勧めてみてほしい。あの動画を見たあとで、たった2,000円でできる社会貢献を嫌がる人は、いないだろう。
さて、今回は、東大教授・安冨歩さんの応援メッセージを紹介しよう。
■親子関係は人類最後の暗黒大陸である。
東京大学 東洋文化研究所 教授 安冨歩
子供を嘲り、罵り、からかい、辱め、脅し、殴り、犯す。
そうやって人間の尊厳を徹底的に破壊する行為を「しつけ」と称する。
人間社会はこれまで、このようにして子供の魂を破壊し、そのことで人間を型に嵌め、そういう人間を組み上げて秩序をつくりだす、という愚行を繰り返してきた。
そうやって魂を破壊された子供が大人になれば、親と同じことをやって子供に八つ当たりするのである。
こうやって形成されるみせかけの秩序は、背後に巨大な無秩序を生み出してしまう。
しかしもはや、そのような愚行は許されなくなっている。
なぜなら、人類が科学技術を発達させて、地球そのものを破壊する力を帯びているからである。
このような親子関係を通じた暴力の連鎖が、我々人類の抱える最大の問題であり、この問題を露呈させ、理解し、解決しない限り、人類社会に将来はない。
そのような人類史的意義を帯びていると私は考えている。
皆様のご支援をお願いしたい。
撮影:田村浩章/プラン・インターナショナル |
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