Breaking News
recent

■たった2000円から始める革命 ~政党篇(後編)

 4月9日(日)、国会に議席のある11の政党に、『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)の先払い購入と寄付を呼びかける手紙を出した。
 今回のブログは、その結果発表だ。



 1冊2000円(税・送料込み)の本を、どの政党が何冊購入したのか?
 あるいは、制作費のために寄付したのか?

自由民主党 購入0冊 寄付0
民進党 購入0冊 寄付0
日本共産党 購入0冊 寄付0
公明党 購入0冊 寄付0
社民党 購入0冊 寄付0
日本維新の会 購入0冊 寄付0
自由党本部 購入0冊 寄付0
山本太郎となかまたち 購入0冊 寄付0
日本のこころ 購入0冊 寄付0
新党大地党 購入0冊 寄付0
沖縄社会大衆党 購入0冊 寄付0

 右も左も関係なく、見事に「全党一致」だった。
 この結果は、僕にとって予想通りのものだった。
 児童虐待の対策に見合うだけの予算を死守しようという動きは、どの政党にもなかったから。

 もっとも、山本太郎となかまたちの事務所の秘書さんからは事前に問い合わせがあったので、そのやりとりを公開しておこう。

> まず、公募された手紙については、一言一句変えずに掲載されますでしょうか。

一言一句変えずに掲載される原稿もあれば、原稿によっては、割愛せざるを得ない箇所が出て来ると思います。
手紙は、応募点数の中から100点を厳選し、1冊の本として収まるよう、編集の手を加えます。これは、100通を1冊にしても子どもでも買える値段におさまるページ数以内にするため、一部を割愛する必要があるからです。
たとえば、100人分をそのまま手を加えず、1冊の本にしてしまうと、500ページや1000ページにもなりかねません。
すると、市場に出す単価が30005000円という値段に膨れ上がってしまいます。
あるいは、とても小さな字にしなければならなくなり、子どもも高齢者も読める本ではなくなります。
この本は、誰もが変えるふつうの値段で、同時に誰もが読める大きな文字に作られる必要があるため、編集の手によって割愛せざるを得ない部分が出てくるのは仕方のない事情なのです。
そして、応募原稿に対してそうした編集の手を入れることは、応募者にあらかじめ説明しております。

> また、手紙は現在公募中とのことですが、どの程度集まっておりますでしょうか。
> 集まり具合によって、
> 購入または寄付を行わせていただくかどうか検討したいと考えております。

今月3日から公募の受付を始め、418日現在で、24名の原稿が届いています。
 ネットだけの広報のみで、2週間で24名ですから、〆切りの630日までには、応募点数は約150通ほどが見込まれます。
もっとも、今後、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の取材が舞い込んできますので、最終的にはこの数倍になると思います。
なお、20年前に公募雑誌と全国紙の紙媒体だけで公募した際は、2ヶ月間で300通以上が集まりました。今回は、これから学校・養護施設・NPOなどへ直接アプローチしていくため、さらに増える見込みです。



●勤務先の社長にこの出版プロジェクトについて話してみて

 山本太郎事務所が僕の回答をどう判断したかは、問わない。
 結果的に1冊も購入しなかった事実は、どの政党も同じだからだ。

 政治家が「弱者救済」と発言する際、その「弱者」にはたいてい選挙権のない18歳未満の子どもは含まれていない。
 子どもを優先的に救おうとしても、選挙では自分に投票してくれないのだから当然といえば当然だ。

 しかし、だからこそ僕は政治家に、その権利が擁護されない子どもに対して親から一方的に虐待される痛みを知ってほしいと思った。
 児童福祉を少しでもかじっているなら、虐待されている子どもと出会っても、深刻な被害を受けていればいるほど、その深刻さを初対面で話してはもらえないことを知っているはずだ。

 本当につらいことを当事者に聞き出すには、信頼してもらえるまで当事者とゆっくり付き合いを重ねる必要がある。
 僕自身、何年間にもわたる付き合いの中で、ようやく「この人なら言っても大丈夫」と当事者が思えた時に初めて「実はお父さんにレイプされていたの」という声を聞く。

 政治家は、そこまで1人の国民に時間を割いて話を聞くことはできない。
 かといって、児童福祉の専門家や学者からヒアリングしても、その痛みを「知る」ことにはならないだろう。
 すでに自分の気持ちを整理して話せるようになった当事者自身が自分で書いた文章からしか、虐待された痛みを知るチャンスがない。

 だからこそ、僕は『日本一醜い親への手紙』を20年前に出版したのだ。
 しかし、年間の虐待相談が10万件を突破し、増え続けている今、経済的虐待や文化的虐待などの新しいタイプの虐待まで立ち現れてきている。
 そこで『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)を作ろうと前払い購入寄付によって制作資金を集めているのに、たった2000円を出し惜しみするのが、日本の政治家なのだ。

 まさに今、虐待されている18歳未満の子どもたちは、「虐待をやめてくれ!」と連帯してデモ行進することもできなければ、家出しただけで虞犯少年扱いされる。
 幼少児なら、カンタンに親に殺されてしまう。
 今年も親が傷害や殺人の容疑で逮捕された事件が相次いでいる(※以下はその報道の一部)。

14日、東京都立川市の住宅の物置で非常勤講師の男(71歳)が、無職の娘(37歳)の首にロープをかけて殺し、自分もひもで首をつって自殺(産経ニュース
★110日、生後6か月の長女に頭蓋骨骨折などの重傷を負わせたとして、大阪府警は無職の母親(25歳)を逮捕(東スポ
23日、シングルマザー(28歳)が交際相手の高校3年の男子生徒(18歳)と一緒に4歳と3歳の女児を殴り、ケガを負わせ、傷害の疑いで茨城県警に逮捕(J-CAST ニュース
215日、小学2年の双子の兄弟に暴行を加えたとして、府中市の職業不詳の男(35歳)を逮捕(朝日新聞
223日、東京都足立区の住宅で母親(39歳)が包丁で自分の首などを切り、小学5年の息子(11歳)の顔や背中を刺して重傷にし、通報(朝日新聞
225日、生後6カ月に重傷を負わせたとして、札幌・西署は会社員の父親(34歳)を逮捕(産経ニュース
32日、交際相手の女性の息子(1歳)を持ち上げて投げつけ、意識不明の重体にさせたとして、兵庫県の無職男(23歳)を逮捕(朝日新聞
32日、交際相手の女性の娘(当時1歳10カ月)を手の甲で殴ったとして沖縄県警が28歳の男を逮捕(沖縄タイムス
38日、当時1歳だった長女(2歳)にインスリンを投与して低血糖状態にさせたとして、大阪府警は傷害容疑で無職の実母(21歳)を逮捕(産経WEST
313日、保育園児の長男(5歳)の太ももを骨折させたとして、岐阜県警は自衛官の男(28歳)を逮捕(中日新聞
313日、生後9カ月の次女を床に落として殺害したとして、大阪府警は無職の母親(30歳)を逮捕(産経WEST
★3月31日、生後6カ月の長男の胸などを圧迫して死亡させたとして、奈良県警はアルバイトの母親(22歳)を殺人容疑で逮捕(毎日新聞
45日、中学2年の息子の頭を携帯電話で殴るなどして全治1週間のけがをさせ、福島県いわき市の会社員の父親(50歳)を傷害容疑で逮捕。息子の体には日常的に暴行された跡が残っていた(日テレNEWS24
★4月6日、フライパンで殴ったり、のこぎりを顔に押しつけて長男(5歳)にけがをさせたとして、大阪府警は会社員の父親(33歳)と妻(28歳)を傷害の疑いで逮捕(毎日新聞
47日、生後1カ月だった長女の脳にけがを負わせたとして、京都府警は無職の母親(32歳)を逮捕(京都新聞
411日、1歳の次男の頭を拳で殴って重傷を負わせたとして、埼玉県警は傷害容疑で会社員の父親(23歳)を逮捕(時事通信
4月19日、北九州市で20歳の専門学校生が冷蔵庫に生まれたばかりの男子を入れて殺し、自殺テレ朝news
423日、兵庫県伊丹市の会社員(40歳)が娘(4歳)と無理心中した現場が警察に確認された(時事通信
426日、小学3年の次女(9歳)の顔面や背中、手足を蹴り、けがを負わせたとして、群馬県警は前橋市の会社員の義父(32歳)と無職の妻(34歳)を逮捕(産経ニュース

 児童虐待について政治家が関心が乏しいことは、これではっきりした。
 もっとも、社会を大きく動かしているのは、政治より民間のビジネスだ。
 なので、これから名だたる企業の経営者向けに『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)の前払い購入寄付を呼びかけていく。

 すでに100名以上の個人が前払い購入をされており、この出版プロジェクトの応援メッセージを寄稿される著名人も続々と現れている。
 この国の政治家の多くは三流だが、経営者の多くは一流だ。
 日本の経営者は、不況に巻き込む無能な政治家の下でも経営努力を重ね、自社のビジネスを維持してきた。

 親に虐待されて自己評価を低められたイエスマンの人材ばかりが社内に増えることを彼らは歓迎しないだろうし、自社の社員が児童虐待が何かを知らないまま突然に逮捕されることも望まないだろう。

 2014年(平成 26 年)4月から2015年(平成 27 年)3月までの1 年間に厚生労働省が把握した「子ども虐待により死亡した事例」は、心中以外の虐待死事例では 43 例(44人)、心中による虐待死事例では 21 例(27 人)、虐待で亡くなった子どもの総数 は71 人だった。

 日本のどこかで、ほぼ5日ごとに1人の子どもが親に殺されている
 命がけで生き残っても、心身の痛みを一生ひきづる人も少なくない。
 彼らの痛みを1人でも多くの方に知ってほしい。

 『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)の前払い購入寄付を、あなたも勤務先や通学先で話題にしてほしい。
 せめて、以下の動画やリンクだけでも、経営者に伝えられないだろうか?

★虐待された方から「親への手紙」を公募中!

 


【関連ブログ記事】
 児童虐待の出版プロジェクトに、応援が続々!

上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上で、お寄せください。


 共感していただけましたら、下にある小さな「ツィート」「いいね!」をポチッと…

conisshow

conisshow

Powered by Blogger.