「虐待された痛み」を100人分も伝えるこの唯一の本は、痛みを読者と分かち合うことによって、「児童虐待のない社会」を作り出すツールとして作られる。
ここで悩ましいのは、この本の制作費400万円のうち、まだ1割程度しか前払い購入と寄付で調達できていないことだ(※6月13日時点)。
それでも、6月30日までに400万円をなんとか集めたい。
この〆切を守ることで、7月1日から選考・編集・印刷などの作業にとりかかることができ、9月末までには完成・配本するというスケジュールを決めているからだ。
6月10日、新宿のnaked loftでのイベントのフル動画は、後日youtubeで公開予定 |
しかし、6月30日にこだわる理由には、もっと大きなものがある。
日本では5日間に1人の子どもが親による虐待で殺されてるからだ(※年間で約70人)。
2ヶ月間ほど毎日ネットで情報を拡散しても、約40万円しかお金を集められない現状では、400万円の達成まで20ヶ月かかる。
つまり、残り18ヶ月(=1年半)をこれまでのペースで悠長に進めれば、その間に100人以上の子どもが親に殺されることになるのだ。
これを見過ごせるか?
一刻も早く、日本中で「虐待される子どもの痛み」を分かち合う必要があるはずだ。
児童虐待への無関心をそのままにしていては、殺されなくても子どもは虐待され続け、子ども自身が児童相談所へ訴えても門前払いされ、子どもは親を裁判で訴えることもできず、避難したい被虐待児をあなたの家にかくまえば、親権者から未成年略取(誘拐罪)で訴えられかねないという現実が変わらない。
児童虐待は犯罪であり、重大な人権侵害なのに、被害者が参政権のない子どもだから、政治家にとって得票につながらず、ずっと軽んじられてきたのだ。
こうした絶望的に深刻な現実を知りながら、資金調達のペースアップしないのなら、僕の神経は耐えられない。
だからこそ公募〆切に合せて、6月30日までにきっちり400万円を集めたいのだ。
毎日のように続々と個人による購入&寄付があるが、それらはいずれも少額だ。
もちろん、少額でも十分、ありがたい。
そう思うと、個人の財布だけに負担をかけるわけにもいかない。
資金調達のペースアップのためには、(これまでも水面下で進めてきたように)企業や学校など法人に大量購入を呼びかけるか、あるいは団体内部で有志が他のメンバーに呼びかける形での一括購入を増やしていくしかない。
一括購入では、勤務先の職場で「みんなで買って学びませんか?」と声をかけてほしい。
幼稚園・小学校・中学校・高校などの教職員、精神科・小児科などの病院スタッフはもちろん、子ども向けの商品・サービスを扱う企業の社員や、家族単位で集客する観光業やホテル業の会社員、児童福祉に関する施設のスタッフや学会メンバーなどには、ぜひこのチラシ(A3サイズ)をダウンロード&プリント&コピーして配布してほしい。
この一括購入については、養護施設や自立援助ホームなど児童福祉に関係する全国の団体にはメールで告知済みだ。
しかし、企業は郵便で100社、メールで200社しか告知できておらず、学校については僕が連載している『月刊 生徒指導』(学事出版 ※中学・高校の生徒指導担当向け)のいま発売中の号で呼びかけているだけだ。
僕(今一生)自身が、たった一人でこうした広報活動をしているため、どうしてもマンパワーが追いつかないのだ。
だから、せめてネット上での情報拡散を、毎日twitterフォロワーのみなさんにお願いしている。
以下のブログ記事を、1人でも多くの経営者・富裕層に読んでもらいたいのだ。
そして、なんとか100万円単位で前払い購入&寄付が容易にできるはずの企業のリストを作っては、手紙を郵送している。
なぜこんなに僕ががんばっているとかと言えば、本には社会を変えられる価値があるからだ。
●子どもが虐待されない、誰にとっても安心の社会を作ろう
上記のブログにある「英雄」プランでは、企業などの法人が300万円の大量購入をしたら、1500人のインフルエンサー(社会的影響力を持つ人)に本を送れると書いた。
1冊2000円(税・送料込み)なので、1500人分で300万円。
これを負担した企業は、児童虐待のない社会を作り出す英雄になれる。
1500人のインフルエンサーは、みんながよく知る政治家・アーチスト・ジャーナリスト・メディア(※主に新聞・TVの社会部の記者)・アルファブロガーなどだ。
彼らに、親から虐待された100人の痛みを伝える『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)を読んでもらえば、どうなるか?
たとえば、アーチストなら、坂本龍一さんが児童虐待をしたくなくなる音楽を作るかもしれない。
映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直さんが、誰もが虐待されるつらさを考えさせる感動的な映画を作るかもしれない。
『ONE PIECE』の尾田栄一郎さんが、世界の虐待者と戦うとんでもなく面白いマンガを作り出すかもしれない。
劇団四季が、児童虐待が政治さえ左右する社会的影響の大きさをドラマチックに描くミュージカルを作るようになるかもしれない。
1500人ものインフルエンサーに「虐待される痛み」を伝えれば、その深刻さにピンとくるだろうし、たとえその1割の150人しか動かなくても、社会的なインパクトは絶大だ。
だから、社会的責任投資として300万円で前払い購入をする企業や経営者を探している。
インフルエンサー1500人のリスト作成と発送の手続きは、僕と出版社dZEROが行うので、企業や経営者は300万円を出してもらうだけでいい。
しかも、+20万円(=+100冊分)を出してもらえば、以下の特典もつく。
《320万円~》(1600冊分~)
「子どもの人権」を学び合う社内研修用のオリジナルテキスト(データ)を無償提供。
社内研修の講師として、手紙本の編集者・今一生が無償で2回までレクチャー。
この本に関する新聞・テレビ・雑誌などからの取材を受けた際に社名を紹介。
今一生の今後執筆する本のすべてと、今一生のブログで大量購入の事実を紹介。
(※金額次第で他の特典コースも)
僕自身も、この本を300冊ほど個人的に購入し、これからプロになる若い世代の才能あるアーチストたちに送り、この本にインスパイヤされた作品を100点生み出すプロジェクトを3年間に渡って行う予定だ。
こうして児童虐待を扱う作品をアートやテレビ番組、書籍などで増やしていけば、ふだん一般市民がふれているメディアで児童虐待が「カジュアルな話題」にできる。
児童虐待が遠いどこかの子どものことではなく、子どもも大人も「これって私のことじゃん!」と思い当たれるようにもなる。
そうすれば、日本社会では「子どもの人権」が大事にされていない現実があることに今より多くの人々が目覚めることになるし、ようやくLGBTsの人権研修を始めた企業もこぞって「子どもの人権」を社員研修に導入するようになる。
このように、「児童虐待? はぁ、知らんし」という空気を変えない限り、いつまでも子どもが親に殺され続け、一生のトラウマを刻印し続けるのだ。
空気を変えるには、短期間に大勢のインフルエンサーたちに「虐待される痛み」を共有できるチャンスを作る必要がある。
だからこそ、『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)を買う人を増やす必要があり、僕はこの本の制作資金となる前払い購入と寄付の呼びかけを最優先で取り組んでいるんだ。
1997年に初めて『日本一醜い親への手紙』を作った際、この本の出版によって全国の児童相談所の相談件数が1000件台から5000件台に5倍に跳ね上がった。
ちゃんと「虐待される痛み」を伝えれば、人は動くのだ。
だから、児童虐待の志を持つNPOスタッフも、地域社会にいる親に虐待された人たちの痛みを受け止め、『日本一醜い親への手紙』の地域版のような本を作っては、周囲の市民に読んで聞かせる試みを始めるだろうと期待した。
しかし、この20年間、そんな取り組みは生まれなかった。
ふつうの人が見に来ないネットの片隅で、一部の人が孤独に耐えかねてつらさを吐き出すだけだった。
虐待防止を訴える非営利活動団体も、大企業から受け取った莫大な資金を湯水のように使っては、「虐待はいけません」という役に立たない表現の啓発活動を続けていた。
虐待された人々が孤立していては、子どもが虐待される社会は変わらない。
虐待防止に動く人々が、虐待される痛みを分かち合わないなら、時代は動かせない。
他の誰も動かないなら、もう僕がやるしかない。
もう50代の僕が動くとしたら、これがラストチャンスになる。
だから、20年ぶりに『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)を作ることにしたんだ。
もっと多くの人たちが「親から虐待されることがいかにつらいものなのか」を知るようになれば、生きづらい社会は変えられる。
虐待されてる子がきみの家に避難しても、きみが親権者に訴えられることのない社会。
子どもが大人を連れずに児童相談所に駆け込んでも、必ず一時保護される社会。
親から不当な扱いを受けたら、子ども1人でもすぐに弁護士が動いてくれる社会。
定員で即入れない施設への入所を待つより、子どもが里親をいくらでも選べる社会。
そういう社会を、一緒に作らないか?
そのためには、他の誰も作らない『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)の制作資金を前払い購入と寄付で調達し、出版をなんとか実現させてほしい。
日本人にだって、子どもをみんなで守る愛があるのだと、信じさせてほしい。
★『新編 日本一醜い親への手紙』を前払いで購入する
★『新編 日本一醜い親への手紙』の制作資金へ寄付する
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「親への手紙」の公募の〆切は、6月30日(金)
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