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■自助グループもつらい人は僕の講演会へカモン!

 親から虐待された100名が書いた本『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』(Create Media編/dZERO刊)の編著者として、不肖・今一生は子ども虐待防止を訴える講演会「親への手紙 全国ツアー」に繰り出し始めた。

 さっそく向かった先は、関西。
 10月7日に神戸、8日に大津、9日に大阪で、子ども虐待に関する講演を行った。

 もっとも、このツアーでは、講演の参加者のみなさんと一緒に、講演終了後にオフ会と称して喫茶店でラフなお話をする。
 盛り上がれば、そのまま飲み会に突入。

 というわけで、神戸・大津・大阪の3日連続で、講演会に主催・参加した地元市民の方々と一緒に和気あいあいと飲みまくっていた。

 しかも、大阪では、9月に52歳の誕生日を迎えた僕のために、バースデーケーキまで準備してもらっていて、熱い感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

 こうした歓迎的なムードの中で、僕は関西のみなさんに教えられたことがある。
 それは、講演会の開催を通じて、その土地で生きづらい思いを抱えている市民どうしがつながり合うってこと。

 講演会はそのためのチャンスメイクであり、僕自身をダシに同じつらさをもつ市民どうしが集まれるきっかけになることが何もよりも大事なんだ。

 僕のラフなキャラを毎週金曜夜9時からのツイキャスやtwitter、本、イベント動画などでご存知の方なら、僕の講演会が偉い先生のようなものでないことは容易に察しがつくだろう。

 もちろん、講演で引用する資料や画像は現実にあるものだし、真面目な話もするけれど、僕が話すことは、偉い先生や著名人、識者などが語る内容とはまるで違っていて、キレイゴトは一切ない。

 残酷な現実をふまえたうえで、その現実に対する具体的な解決を提案する。
 それも「べき論」ではなく、すでに実現されているけれど多くの人に知られていない事例を元に、僕らが目指せる社会の姿をはっきり見せ、そのうえで聴衆の選択を問う。

 要するに、僕らが今、社会の仕組みの古さ・ダメさによって割りを食っている現実のおかしさを示しつつ、この社会をもっと面白く楽しく生きやすい場所へ変えられる方法を示すのが、僕の講演会の特徴なのだ。

 だから、「トークライブ」ぐらい軽いイベントタイトルでもいいのだけど、シリアスな題材を扱ってるため、あえて「講演会」にしてる。
 そして、シリアスな現実の話をするからこそ、楽しいオフ会+飲み会をセットにしているのだ。

 というのも、既存の講演会や、えらい先生たちがやってるイベントには、終了後にオフ会がないし、アフター・パーティがあっても「個人的」で「つらい話」を話せる場所にはならないからだ。

 さらに言えば、日常的に参加できるはずの自助グループや当事者会でも、「まじめな良い子」を求められて孤立する人が珍しくない。

 僕自身、自助グループに参加したことがあるけど、「リストカットがやめられない」と参加者が泣きながら告白すれば他の参加者も思わず目頭が熱くなるが、べつの女性が「風俗で働くことがやめられずにつらい」と言った途端にその場の雰囲気が凍りつく。

 自助グループを主宰しているカウンセラーの表情も、しらーっとしてしまい、そのあとでは「違法薬物をやめられないでつらい」とか、「援助交際をしなけりゃ暮らせない生活はもう嫌だ」とか、「ロリコンの自分が嫌いだけどやめられない」なんて話は、とても言い出せなくなる。

 つまり、臨床心理でも、精神医学でも、「倫理に反する」と周囲から思われた経験の持ち主は、同情も共感もされず、むしろ「何こいつ」という侮蔑のまなざしを受ける他になくなるのだ。

 しかし、親から虐待されて育った当事者の中には、親を殺して少年院に行くしかなかった人もいれば、援助交際をさんざんやってしまった過去を持つ人もいるし、盗癖や違法麻薬に手を出した自分を責めるばかりだったり、きょうだい児など家族を巻き込んでつらいままでいるなど、誰に言えない「黒歴史」を一人胸の中で抱えたまま苦しんでる人たちが珍しくない。

 それを当事者の個人的資質の問題のように責めるまなざしを向け、自助グループまでが「まじめな良い子」であってほしいと期待するなら、それは学校や勤務先と同じ場所になってしまうし、同時に学校や勤務先という社会がもつおかしさを疑わない場所になってしまう。

 医療や福祉は本来、学校と同じような「まじめで良い子」を求める仕事ではない。
 むしろ、「まじめ」や「良い子」を問われない場所として機能しなければ、人間を対等に扱うことができないのが、医療や福祉の基本理念なのだ。
 これを理解できない人が医療や福祉の仕事をすれば、弱者を支援することがそのまま支配になってしまう。

 僕の講演会+オフ会+飲み会では、みんな気軽に自分の黒歴史を語り、笑い、「あるある」とうなづき合い、お互いの不幸を面白がる。
 同情なんて、誰も求めない。
 くわしい話をしなくても、ピンとくる。
 だから、何も言いたくなければ、ずっと黙ってもいられるし、閉じた口をわざわざ開かせる人もいない。

 そういう自由なコミュニケーションを実現し、お互いに支配されない関係を築けるチャンスは、ありそうで、無いものだ。
 だからこそ、地域の中で孤立してるぐらいだったら、「社会はみんな敵だ!」なんて思い込まず、遊びに来るぐらいのつもりで、僕の講演会に足を運んでほしい。


●これからの「親への手紙 全国ツアー」の日程

 年内まで続ける「親への手紙 全国ツアー」は、今後の日程が以下のようにすでに決まっていて、メール予約も始まってる。

10月20日(金) 札幌 
10月21日(土) 函館
10月28日(土) 八王子
●10月29日(日) 名古屋(昼) 名古屋(夜) 
11月11日(土) 福岡
11月30日(木) 新宿


 関西もそうだけど、どこのエリアでも、講演会を開催するなんてやったことがない一般市民が地元で一緒にやろうと思ってくれる人をtwitterやブログなどを通じてネット上からしつこく呼びかけ、チームを作り出し、「はじめてのイベント運営」に挑戦してる。

 実際の運営は、僕とスカイプ会議をしながら進めていくので、自分の地元でやりたいと思えば、高校生や大学生でもできるし、ニートや精神科通院者でも可能だし、実際にそういう方々から問い合わせが来ている。

 なお、この「親への手紙 全国ツアー」は、2017年内いっぱいまではノーギャラでやると宣言している。
 つまり、僕の往復交通費と宿泊費さえ賄えれば、あとは数千円でチラシを作ったり、数千円規模の公共施設を借りればいいので、2~3万円の経費で実現できる。
 1人あたり1000~2000円の入場料を設定すれば、20~30人で十分トントンになる。

 親から虐待されたために生きづらさを持て余してる人は、地域で孤立しているため、「きみと同じ生きづらさをもった仲間を地元に見つけよう」と呼びかければ、自助グループにも福祉サービスにも精神科医にも期待を持てなくなった人たちを掘り起こせるだろう。

 実際、講演会の後、みんなで飲みながら酔っ払ってツイキャスの生配信をやるのも、結構たのしい。
 この飲み会のために講演会をやってるようなもんだ。
(もちろん、講演会を聞いた人は「講演会も面白かったです」と言ってくれる)

 できれば東北や日本海側、四国や沖縄などでもやりたい。
 12月に開催するなら今からでも十分、開催の準備が間に合うので、まずはお気軽に問い合わせてほしい(conisshow@gmail.com)。

 さて、この虐待防止を訴える講演会「親への手紙 全国ツアー」では、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』(Create Media編/dZERO刊)をお買い上げの方には、もれなくサインしている。

 会場でも買えるようにしたいが、できれば事前に購入し、講演会場に持参してほしい。

dZERO(カード・スマホ・webマネー)
  ★サポート購入(5冊単位で口座振込)  http://letters-to-parents.blogspot.jp/2017/02/blog-post_1.html
★全国の書店(注文すれば店頭受取)
★丸善&ジュンク堂(在庫◯をチェック)

 なお、twitterやFacebookなどでは、#親への手紙 というハッシュタグで、この本の読者から感想がたくさん寄せられている。

 本屋さんで買った方は、以下の4つの情報を盛り込んで、#親への手紙 というハッシュタグでツィートしてみてほしい。

◎◯◯県◯◯市
◎本屋の名前
◎置かれていた棚のジャンル(例:心理コーナー、児童虐待コーナーなど)
◎表紙を撮影した画像

 『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』の価値は、読みさえすれば誰にでもわかる。
 あらかじめ虐待に関心のある人が読むだけでなく、むしろ関心のない人にこの本を届けたいので、「サポート購入」では読ませたい相手にプレゼントできるようにしてある。

 まだ、手紙の執筆者100名への謝礼と振込手数料などに相当する110万円が、集まっていない。
 そこで、以下のどれかの方法で、この本の制作資金への寄付が増えるよう、助けてほしい。

★ブログ記事『親から虐待された100名の本がYAHOO!ニュース1位』を拡散する
★ブログ記事#親への手紙 第一印象と感想の速報』を拡散する
★年内に「虐待防止 全国ツアー」の地元開催を運営する
★本を買ったら、表紙をスマホで撮影し、#親への手紙のハッシュタグでtwitterに公開
★本を読んだら、自分のブログに感想を書き、特設サイトへのリンクを貼る

★編著者のCreate Media(ライター今一生)に原稿執筆を発注する(ギャラを寄付へ)
ライター今一生に企業内の研修として虐待防止の講演を依頼する(ギャラを寄付へ)
★お金が余っている有名人・経営者に、この本の特設サイトへのリンクを伝える
★冬のボーナスから無理のない範囲で寄付する
★1万円を寄付し、「1万円が足りない生活」をしのぐための知恵をひねり出してみる

【関連ブログ記事】
 「親への手紙」公式キャンペーンソング募集!

 『日本一醜い親への手紙』 悩ましい緊急事態!?
 虐待防止 講演会 全国ツアー2017

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