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■ギター1本の弾き語りで聞かせるアーチストまとめ

 最近のヒットチャートは、ダンス系やバンド系、打ち込み系も含め、やたらと演奏楽器が多い。

 デジタルで演奏・録音・編集できる時代には、カンタンに楽器を増やせるからかもしれない。

 しかし、自分自身の声とアコースティック・ギター1本で十分、歌の魅力を伝えられる人たちも、ずっと世界中で活躍してる。

 そこで、たった一人でギター弾き語りの生演奏をしているプロの動画を集めてみた。





■Paul Simon 『American tune』


 サイモン&ガーファンクルで一世風靡した後、ソロになってからずっと独自路線で社会と自分の関係を歌ったきたポール・サイモン。
 彼の楽曲は、日本ではさだまさしさんの楽曲制作に大きな影響を与えている。
 さださんの『前夜 ~ニッポニア・ニッポン』(下記の動画を参照)は、この『American tune』にメロディも歌詞のモチーフもギター1本の演奏スタイルもそっくりで、完全にポール・サイモンへのオマージュに満ちている。 

■さだまさし 『前夜 ~ニッポニアニッポン』


 僕はこの曲を高校生だった頃に初めて聞いて、思わず泣いた。
 歌詞を読みながら、「戦争の映像に慣れていくのかもしれない」と不安を覚えたからだ。
 そして、この歌がなぜ『American tune』に似せた形で作られたのかも、後年はっきりわかった。
 さださんはこの歌を作ることによって、アメリカが自国の生存戦略のために戦争を続けていることを示唆していたのだと思う。
 ポール・サイモンへのリスペクトで作られたと思われるさださんの楽曲は他にもいろいろあるが、べつの機会に紹介しよう。

■Suzanne Vega 『Luka』


 スザンヌ・ヴェガの『ルカ』は、家族に虐待されている子どもの一人称で語られる歌だ。
 ライブでは、ベースと2人で演奏されることも多いが、一人の弾き語りでも十分伝わってくる。
 しかも、約30年前の楽曲なのに古びていないし、スザンヌの声も健在だ。
 日本では「一発屋」と聞くとどこか否定的だが、世界中で売れた曲はリスペクトがずっと続く。

■Paul McCartney 『Yesterday』



 ポール・マッカートニーの『イエスタデイ』は、ストリングスの音が入っているビートルズのオリジナル曲がなじみ深いだろう。
 しかし、ギター1本でも十分、聞かせられるだけの主旋律の良さが光ってる。
 なお、この歌は失恋ソングのようにも解釈できるが、歌詞を忠実に訳してみると、母を突然に失った少年の哀しみを歌ってるようにも聞こえる。
 そのような解釈で訳した日本語で歌ってみたこの動画も聞いてみてほしい。

■Eric Clapton 『Outside Woman Blues』



 エリック・クラプトンは、ギタリストが本職なのに、歌声もいいし、歌心もある。
 しかも、この曲はロックのルーツのブルースなので、当然、ハマるわけだ。
 ギターが上手いと、それだけで歌に説得力が出てしまうという見本。
 アコースティック・ギターのブルースが、古き良きアメリカを思わせる。

■Neil Young 『Only Love Can Break Your Heart』



 ニール・ヤングも、もう70歳だ。
 動画は、2014年にカーネギーホールで演奏されたものらしい。
 シンプルにストロークしてるだけのギター演奏だが、長年歌ってきた味のある声にマッチして、何とも言えない味わいがある。
 ギター1本を持ってカーネギーホールで歌える老後って、すごい。
 その存在感だけで、「歌い続けてほしい」と祈りたくなる。




 …というわけで、今回は有名どころを集めてみたが、いつかもっとマニアックな楽曲も紹介していこう。
 ギター1本の弾き語りでも、ミュージシャンによって何を主な魅力として聞かせるかは異なる。
 たった一人でもリスナーを感動させるパフォーマンスはできる。
 それを証明できるミュージシャンは、世界中にいるのだ。

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