とてもわかりやすい歌詞で、日常的な等身大の言葉のオンパレード。
久しぶりにスッと心に入ってくるような声と歌詞に出くわした気分だ。
まずは、『だいすき。』という歌を聞いてみて。
公式サイトには、こんなプロフィールが載ってる。
初めて作った曲は、家の前にダンボールにいれて捨てられていた子猫を、周りの大人が「かわいいかわいい」と言いながら誰も保護しようとしない様子をみて書いた「こころ」。
11歳から大阪の心斎橋で路上ライブを始め、手売りでCDを1万枚売って上京。
その後、ツイキャスを始め、視聴者数が200万人を突破。
2015年7月にリリースしたメジャーデビューミニアルバム「#17」のリード曲「大切な君へ」がLINE MUSICで250万再生、YouTubeでも150万再生を突破。
大型夏フェス、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 に出演した他、9月には主演映画「私たちのハァハァ」が公開。
プロフを見ると、CDの売れないこの時代に、周囲の大人たちがよくがんばって仕込んでるし、演出しまくってる様子が匂っては来るが、いいではないか。
無理なくスッと入ってくる言葉が、ちゃんと並んでる。
これって、彼女自身のオリジナルの歌詞のディレクション(編集)をしつつも、オーバープロデュースはしないように配慮してるように感じるのだ。
当の井上苑子さん自身、テレビ番組で「恋愛経験? 想像です」とぶっちゃけてた。
カマトトぶってるというより、公式サイトのプロフにあるように、彼女のキャラはホントに「自称・関西のちっちゃいおばちゃん」なんだろう。
兵庫出身とはいえ、こういうナチュラル演出は、「言ったもん勝ち」である。
彼女は「同世代の女子たちに人気」と言われてるようだけど、そういう「いかにもなプロモーション展開」よりも、子猫を見て初めて歌を書いたという彼女自身が今後、どういう内容の歌をプロとして発表できるかに興味がある。
周囲の業界人たちが、キャッチ―なラブソングを「売れ筋」として期待し続けるのか?
それとも、突拍子もない内容の歌詞をあっけらかんと歌えるようになるのか?
彼女自身の等身大の興味がもっと掘り下げられて歌詞に込められたらいいな、と思いつつ、静観していこう。
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