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■日本初の「手話バラエティ番組」、配信中

 いつでもどこでも手話のある社会を作るShuR(シュアール)グループのNPO法人シュアール(神奈川県藤沢市)が、今年1月から日本初となる手話総合バラエティ番組「GO!GO!しゅわーるど」をインターネット上で配信を始めた。

 手話人(ろう者)が中心となって、日本語と異なる文法体系をもつ自然言語の手話の世界観を大切にしながら番組の制作・配信を行っていく。

 番組は、5日、25日の毎月2回配信され、各回15分で構成されている。
 番組の内容はお笑い、クイズ、視聴者参加型コーナーなどの娯楽コンテンツ。
 音声はないが、字幕が付き、ろう者だけでなく、手話がわからない聴者も楽しめる。
 聴者が見れば、いささかオーバーにも見える顔の表情や、体全体を使った大きなリアクションも、ろう者独特の文化を思わせる。

 番組の担当ディレクターで、同法人のエンターテインメント事業部に勤務する手話人の今井ミカさんは言う。

「社会の中でマイノリティになっているろう者には、手話を禁止されたり、就ける仕事が限られているなど差別されてきた歴史もあり、ろう者にとっては当たり前の文化も聴者からは一方的に『障がい』として見られがち。
 生活していて、聴者との間に言語の壁も感じます。
 ろう者は聞こえないのが当然なので、呼ぶ時に肩を叩いたり、明かりを消すなど独特の習慣や特長、文化があるのですが、既存のテレビ番組にはろう者が関わるものは少なく、字幕を見てもろう文化の人にはわからないことがある。
 聴者と価値観も違いますし、ろう者が見ると面白いと感じられないのですね。
 そこで、ろう者同士で共有でき、楽しめる番組を作りたいと思いました」

番組MCのアフロ山本さん=左と、あやさん

 今年4月から日本でも全国で公開された映画『ザ・トライブ』(ミロスラヴ・スラボシュピツキー監督)も、素人のろうあの出演者だけで作られた。
 セリフも、字幕も、ナレーションも、音楽もない。
 手話だけで十分通じるコミュニケーションや表現がある。
 この映画は昨年、カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞したほか、世界中で高評価を得た。

 「GO!GO!しゅわーる」も、今後はCM スポンサーを広く募集し、番組の充実、多角化を進めていく予定という。
「テレビにろう者が出てるのを観て、『ろうでもできる』と夢が持てるとか、聴者が『自分もろう者と話してみたい』と思ってもらえるような変化を起こしたい」
(今井さん)

 上記の記事は今年4月に「オルタナ」で発表したものだが、手話TVは今でも続いている。
 この手話TVなど、手話に関するさまざまな事業を通じて「聴者とろう者の対等な関係を作る」というShuRグループを大学生の頃に興した大木洵人さん自身による講義がある。
 以下の動画を観てほしい。


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