就労支援B型事業所で、精神・知的・身体の障がいをもつ方が通所している。
そこに通所しながら働いている障がい者の佐賀寿孝さんは、Facebookに、こう書いた。
「僕が入ってまず感じたのは、大人しいとかそんなものでは
はっきり言って覇
リサイクルショップをやっているというのに、お客様がい
目の前で電話が鳴っても、職員が忙しすぎて出られず、『電話
春の人事異動でやって来たこの男の職員は、電話が鳴ってても、スマホゲームに夢中で電話にもでないし、客の対応もしない。
主任ひとりに今まで以上に負担がかかっていた。
その上、障害者のサポートもしやしない。
『なんか、その職員、静かだな? 電話はいつまでも鳴っているし』と思って見てみると、爆睡している。
そんな職員は、障害者以上のお荷物。
障害者だからとか、職員だからとか、そんなの関係ないね。
まず人としてどうかと思ったよ。
障害者だからとか、職員だからとか、そんなの関係ないね。
まず人としてどうかと思ったよ。
主任があまりにも可愛そう」
実は、こうした光景は、福祉作業所では珍しくない。
福祉作業所には、18歳で養護学校からそのまま通所している人もいる。
つまり、社会経験がまったくないまま、作業所の職員に言われたこと以外はしなかったり、職員も「障がいがあるから大したことはできない」と決め込んで思考停止なのだ。
佐賀さんは、そのありように腹が立った。
「こんな実態を目の当たりにし、オレはぶちギレた。
『おまえら! やる気がないのはよくわかった。今後一切電話
当然、ハイ!電話で~す』なんていうことも
これからはワンコールで俺が全ての電話に
少しは主任独りに負担のかかっているこの状態を自分が変
そこで主任が言った。
『本当はホームページを作りたかったけど難しかった
この言葉が俺を動かした」
佐賀さんは提案書を作成
彼の行動に、所長は驚いた。
「自分の意見を文書化し、提出してくる障害者なんて
「それ自体が所長自
『まあ、大したも
『だが、いきなり公開しないで印刷してどんなものかを見せ
そして、途中経過の物を印刷して見せたら所長の顔が一変し
『これ、佐賀さんが作ったの?』
『まぁ、俺が作ればこの程度のものしか作れませんけどね』
『この話そのまま進めて!』」
佐賀さんは、ホームページビルダーで初めてホームページを作った。
それが、このサイト(←クリック)だ。
この作業所はリサイクルショップなので、佐賀さんは商品を紹介したのだ。
ホームページが公開されると、確実に効果があった
「ホームページに掲載されていた品を売ってほしいとか、寄 付を募ると多くの見ず知らぬ人からの温かい厚意が寄せ られてきた。
この絵は、荒木伸吾ファンの俺が荒木テ イストを活かしてオリジナルキャラを描いてみた。
店内全品半額をテーマに、『その品、オレの!』って手を伸ば しているイメージ。
公開するやいなや、業者からも問い合わせがあった。
ホームページは好き勝手に楽しみながら作っている。
俺 がサラエに来てから、覇気の無かったメンバーにも変化 が表れてきた。
さあて、お楽しみはこれからだ!」
これを書いた佐賀さんとFacebookのビデオ通話で話を聞きながら、彼の言葉を引用させてもらった。
彼の怒りと提案は、もっともだ。
「リサイクルショップサラエ」には、公開すれば売れる魅力的な商品がたくさんあるし、佐賀さんがホームページを作れたり、絵を描けたように、ほかの障がい者の方にも何かしらその人が無理なく生産性向上に貢献できる能力があるはず。
その能力を引き出すことを、あきらめないでほしい。
自分には無理なことも、彼らには朝飯前にできるのかもしれないのだから。
その能力を引き出すことを、あきらめないでほしい。
自分には無理なことも、彼らには朝飯前にできるのかもしれないのだから。
勇気を出して動いた佐賀さんの提案が生きるよう、同店にある魅力的な商品をいくつか紹介しておこう。
●クリスマス・プレゼントでも、お年玉でも!
「今では製造もしていないために手に入りにくい商品」という。
マニアにはたまらない逸品だ(※この商品はホームページのみでの販売)。
値段についてはサラエに電話かFAXでお問い合わせを。
愛猫家の方向けには、ACアダプター付のポンプタイプ循環式給水器「ピュアクリスタル クリアフロー」が入荷されている。
尿路結石対応の活性炭フィルターが本体についており、別売りパックも2パック付きで、活性炭フィルターは合計半年分。
定価で買うとそこそこお高いが、今月から来年(2016年)1月末まで「店内の全品が半額」という(※ミサンガなどの自主製品は対象外)。
キャノン・ニコンのカメラバッグ大量入荷していて、中古とはいえ、望遠レンズなどを一緒に入れても安心な頑丈さなので、若い人にプレゼントするのに好都合かもしれない。もちろん、三脚もいろいろ入荷してある。
ミサンガなど、「いかにも授産品」というグッズも扱っているが、こんなのいくら大量に売ったところで、作業所で働く方々の工賃は上がらない。
むしろ、クリスマス・プレゼントやお年玉として、品ぞろえの良いこの店に足を運び、値段交渉でお宝をゲットした方がオトクだし、何よりも佐賀さんなど働く障がい者の工賃アップに貢献できる。
東京にいるなら、足を運んでみてほしい。
営業時間:10:00~16:00
※土・日・祝日 定休日
※定休日以外の平日で臨時休業する場合があります
※2015年12月26日(土)~2016年1月5日(火)までお休み
〒136-0074
東京都江東区東砂5-16-3-101
TEL 03-5632-6601
FAX 03-5632-6634
都営新宿線東大島駅の西口駅前バス停から、東大島駅入口(都営バス) に乗車。
[亀24]葛西橋行き/[門21]門前仲町行き/[陽20]東陽町駅前行きのいずれかに乗車。
乗車時間5分で、「東砂五丁目」(都営バス)下車で徒歩1分。
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