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■「こどもの里」を描いた映画『さとにきたらええやん』

 関西、とくに大阪には、どこか心惹かれるものがある。
 僕は大阪に住んだことはないけど、大阪弁の響きは好きだし、大阪ならではのフランクな人間味も映画も好きだ。
 いずれまた、大阪には講演会やオフ会で訪れたい。


 そんな僕の触覚にビビビと来たのが、日雇い労働者の街・釜ヶ崎の子どもたちの居場所になっている「こどもの里」を描いたドキュメンタリー映画『さとにきたらええやん』だ。
 もう、このタイトルで僕の涙腺は崩壊しそうだ。
 とりあえず、予告編を見てみ。



 すでに公式サイトも立ち上がってるし、Facebookページもある。
 詳細はそちらを参照してほしいが、38年間も長続きしてるという「こどもの里」に興味をもった。
 “さと”と呼ばれるこの場所では、地域の児童館として学校帰りに遊びに来る子や一時的に宿泊する子、様々な事情から親元を離れている子だけでなく、子どもの親たちも休息できる場として、0歳から20歳までの子どもを、障がいの有無や国籍の区別なく無料で受け入れてきた。

 監督は、大阪在住の重江良樹さん。
 ボランティアとして「こどもの里」に通い始めてから丹念に取材し、初監督作品として7年もかけて本作を完成させたという。
 音楽は、地元・釜ヶ崎が生んだヒップホップアーティスト、SHINGO★西成
 こりゃ、見ないわけにはいかないだろう。
 本作は、4月17日(日)に東京の下高井戸シネマでの上映を皮切りに、全国の映画館で順次公開。
 地元で見たい人は、公式サイトに今すぐアクセス!



●釜ヶ崎にはホームレスと一緒に仕事を作り出す若者もいる

 釜ヶ崎のホームレスのおっちゃんにも興味をもってくれたら、NPO法人Homedoorのシェアサイクル事業「HUB chari」(ハブチャリ)も要チェキ!
 これは、仕事復帰したいホームレスのおっちゃんが生活保護を受給しながら、放置自転車を修理し、自転車を指定区間内で貸し出すことで、次の仕事への再就職を促進する仕組み。

 この商売は、大阪の女子大生たちが作ったんだよ。
 詳細は、僕の本『よのなかを変える技術』(河出書房新社)を読んでみて。
 YoutubeにHomedoorの代表・川口さんのスピーチ動画があったので、10分くらいだから見てね!



 2013年の動画だけど、Homedoorはその後、Googleから評価されるなど、ホームレスのおっちゃんたちと一緒におもろい商売を始めてる。
 このように、社会的課題を解決できる新たな仕組みを作り出し、それを仕事として取り組んでいるのが、社会起業家というものなんだ。

 世間から勝手に「社会的弱者」と見られてしまう人たちを一方的に支援するのではなく、彼らと一緒に汗を流して、仕事を作る。
 それが、本物の社会起業家なんだよ。
 支援なんていうキレイゴトではなく、支援・被支援の関係を超えて一蓮托生で金を稼ぎだす協働をしていけば、生きづらさに困っている当事者は孤立から解放され、自分らしい人生へマイペースで進んでいける。

 支援から、協働へ。
 それが、この生きづらい社会の常識を変える希望なんだ。

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