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■3月25日(土)、原宿でトーク『ガロという時代』(※諸事情により中止)

 かつて『月刊漫画ガロ』というマイナー漫画雑誌があった。

 僕は、20代前半だった80年代後半のフリーター時代に同じバイト先で安彦麻理絵に出会っていて、彼女がデビューしたのがガロだったのだ。
 カムイ伝の時代では既になかった。

 安彦が、僕が当時やっていたアマチュアバンドのドラマーと付き合いだしたり、後年自殺することになる山田花子と一緒に新進気鋭の漫画家として活躍し始めたきっかけがガロだったことで、ガロは当時から毎号買っていたと記憶する。

 今では伝説のように語られている漫画雑誌だが、僕自身もその後、ほんの少しだけ、この雑誌に関わることになった。

 1994年、「ガロシネマ」として鈴木翁ニさんの漫画を原作にした映画『オートバイ少女』をあがた森魚さんが監督することになった。

 当時『ASAYAN』という雑誌で連載コラムを書いていた僕は、新宿にあったあがたさんの事務所で主演女優の石堂夏央さんをインタビューした。
(映画初主演の彼女が読書家と聞いて、『魂の殺人』という本をプレゼントしたのを覚えてる)

 これを機に、あがたさんから「事務所の運営を手伝ってくれませんか」と誘われ、「プロのミュージシャンのそばにいるだけでステキ!」と思った僕は快諾した。

 ファン向けに郵送される『遠国トピックス』に無償で執筆したり、あがたさんに招かれるまま函館山ロープウェイ映画祭に石井聰互監督らと共にゲスト参加したり、オウム真理教による日比谷サリン事件が起こる直前までコミットしていた。

 映画の宣伝協力の一環で、ほうぼうに撒くために映画のチラシをもらいに、当時初台にあったガロの編集部に出入りしているうちに、当時編集長だった山中潤さんと出会い、1997年頃からガロの誌面にも関わるようになった。

 J・A・シーザーさんや高取英さんらとアーチスト向けのワークショップをめぐる座談会をやったり、他ではありえないワークショップを運営しては記事にしていた。
(ワークショップの隠れゲストとして、AKIRAさんや二村ヒトシさんらを招いていた)

 だが、1997年、ガロは編集部員のほとんどが抜ける形で突然、終わった。
 その後も休刊・復刊・廃刊したが、事実上の終わりは1997年といえる。
 気づけば、もう20年前の話だ。


●3・25、『ガロ』ファンは原宿へおいで!

 さて、昨年(2016年)、僕は忘年会で美術家の西川祥子さんと出会い、今年に入ってから彼女の営む神保町のBARで飲んだりしていたのだが、その後Facebookでやりとりしているうちに、「山中潤さんとガロの話でトークライブをやりませんか?」とお声がかかった。

 僕が山中さんに会うのは、20年ぶりだ。
 当時はゆっくり話せる状況じゃなかったけど、その後はネット上で「いつかお会いしましょう」という挨拶だけで終わっていた。

 これは、やるっきゃないでしょう。
 いろいろ大変でありつつも楽しかった話を思い出しながら、僕はまったり、ゆるく、大らかに当時のガロについて山中さんに尋ねてみたい。

 いまだに『月刊漫画ガロ』のファンは多いだろうし、当時20代だった人もみんな40代になっている。

 あるいは、親の書棚や古本屋でガロを知った若いファンもいるだろう。
 仲間を誘って足を運んでほしい。
 こんなチャンスは、2度とないだろうから。

 …と思っていたら、突然、諸事情でこのイベントは中止になった!
 下記の案内は、忘れてほしい。

■トークライブ『ガロという時代』


☆出演:山中潤(JUNSオーナー/元『月刊漫画ガロ』編集長)
    今一生(ライター・編集者)

☆日時:2017年3月25日(土)
    第一部 PM5:00-7:00   (限定15名のみ)
    第二部 PM8:00-10:00 (限定15名のみ)
 ※一部と二部では、話題が変わります。

☆場所:LUSSO CAFE HARAJUKU 1階&2階
    渋谷区神宮前3-27-17永田ビル
   (明治神宮前駅から徒歩7分/原宿駅から徒歩10
 ※2階でトークライブ。1階はモニター中継席。
  当日は1階外でお待ちください。
  2階の席からメール予約(下記)の早い者順で入場。


☆入場料:2000円+1ドリンク・オーダー(当日精算)

☆予約:メールで名前と第一部or第二部あるいは第一部&第二部をお知らせください。
 noir.dans.noir@gmail.com(西川)
 ※メールのタイトルに「ガロ予約」と必ず記入してください。
 ※複数名による予約はせず、1人1通のメールでご予約ください。
 ※Facebookにも案内ページがありますが、上記のメールで予約完了

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