しかし、こうしたセクハラ(性的いやがらせ)やパワハラ(強い立場を利用した隷属)は、日常の光景としてはかなり激減させることができ、同時にかつてより気軽にさまざまな機関に相談できたり、裁判にも訴えられる状況になっている。
職場内でセクハラやパワハラが人権侵害であることを研修で全スタッフに学ばせ、「セクハラは悪いこと」という空気を醸成し、社員の間で「それ、セクハラですよ!」と指摘し合ってきたからだ。
日本人は空気に支配されている民族だから、空気さえ変えれば作法を変えられる。
何をしたらセクハラになるのか?
企業のトップはそれを社員研修で具体的に学ばせると同時に、被害者の女性たちも自身の経験から「苦しめられる痛み」を研修会や講演会などで訴えてきた。
(※後の話に続くポイントなので、これを覚えておいてほしい)
現代の人権教育のトレンドは、自社や得意先の企業にいるLGBTsなどの性的マイノリティ(少数者)だ。
そして、一番最後に残って、手付かずになっているのが、子どもの人権なのだ。
21世紀に入っても、日本人の「子どもの人権」に対する関心は乏しい。
親から虐待された人ですら、家を出て親から避難できた後は忌まわしい記憶から解放された喜びによって、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のとおり、虐待問題への関心を失っていき、やがて親になる。
だから、多くの親は平気で自分の子を一方的に自分が望む人間になるように従わせようとするし、成人男性が幼稚園の女児にキスしたとネットで平気で自白する。
こうして、大人という「強者」が子どもという「弱者」を平気で支配し、隷属させる連鎖が続いていく。
その結果、子どもにも人権があり、独立した人格を持つ存在として対等な関係を築くのが当たり前だということに、多くの日本人がピンときていない。
おかげで日本では、全国の児童相談所へ寄せられる虐待相談の件数が25年間で100倍にも増え続けてしまった。
しかし、児童相談所へ相談するのは、虐待してしまう不安を持つ親、虐待を通告する市民など多くは「大人」であり、虐待されている子ども自身が一人で相談を持ちかけても「大人を連れてきて」と門前払いされたケースが珍しくない。
子どもにとって親などの身内以外の大人は、教師ぐらいだ。
なんとか教師を説得できたとしても、一緒に児童相談所へ訪れたところで、一時保護はめったにされず、帰宅を強いられる。
その後は、イジメの構図と同じだ。
「児童相談所にチクッたな、この野郎」と、以前よりひどい虐待が待っている。
かといって、子どもは、自分と同じように虐待された子どもを探してデモ行進で訴えることもできず、もちろん一人で裁判に訴えることも事実上無理。
泣き寝入りを余儀なくされ、家を出るチャンスにありつくまで、ひたすら親からの虐待に耐え続けるだけだ。
だから、日本では、5日間に1人の割合で子どもが親による虐待で殺されている。
たとえ生きのびて親元から離れることができても、虐待によるトラウマから精神病を患って通院・入院の暮らしが一生続いたり、対人関係が上手くなれず孤立や失業に悩み続けたり、自尊心を奪われたまま自己評価の低さによって自傷や自殺に導かれることも珍しくない。
児童虐待とは子どもだけの問題ではなく、育つに連れて影響が大きくなる大人の問題なのだ。
そういう虐待の被害者の痛みを、多くの人は知らない。
多くの人が知らなければ、親から虐待される子どもが今後も増えていくだけだ。
だから、僕は1997年に『日本一醜い親への手紙』という本を作った。
その一部を、以下の動画で紹介しよう(5分程度なので観てほしい)。
親から虐待された人から公募した「親への手紙」を100通分収録した本『日本一醜い親への手紙』は、今日では絶版になっていて、図書館でしか読めない。
しかも、20年後の今では、経済的虐待や文化的虐待など、昔は問題視すらされなかった虐待のタイプも現れている。
そこで、2017年の今年、新たに「親への手紙」を公募し、『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)を出版することにした。
出版社はdZEROに決まり、手紙公募の選考・解説には臨床心理士の信田さよ子さん、装丁は鈴木成一デザイン室の制作協力を既にとりつけた。
しかし、制作資金が400万円に上るため、この資金を事前に調達せざるを得なくなり、現在、四苦八苦している。
それでも、この本を出版できれば、日本の児童虐待を劇的に減らす起爆剤になる。
なぜか?
●300万円をポンと出す人こそ、児童虐待を激減させる英雄
1995年、福井県坂井市の丸岡町が親に感謝する手紙集『日本一短い母への手紙』を出版し、長年の子育ての大変さをねぎらってもらいたい親たちがこぞって買ったので、200万部も売れた。
親たちは当然のように自分が産んだ子どもに「いたわってほしい」と望んだが、そんな親に育てられることで子どもが負った痛みを考えることはなかった。
それぐらい日本人の多くが児童虐待に関心がなかった1997年に、僕は『日本一醜い親への手紙』を企画・編集した。
すると、10万部しか売れなかった。
『日本一短い母への手紙』の5%にすぎない。
それでも、この本の内容のインパクトの強さによって児童虐待の深刻さは読者に十分に伝わり、児童相談所に寄せられる年間の虐待相談の件数が1000件台から5000件台まで急増するなど、社会現象になった。
TVや新聞、雑誌なども、こぞって記事や番組で取り上げるようになった。
たった1冊の本が、社会を動かし、世界を変えることもあるのだ。
だからこそ僕(今一生)は、『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)をなんとしてでも出版したい。
虐待相談の件数が25年間で100倍に増えたことは、以前より確実に児童虐待への関心だけは広まっている証拠だ。
つまり、20年前よりも虐待の相談件数を劇的に増やし、被虐待児の深刻な状況にさらに多くの人の目を向けさせることが見込める。
ただし、関心はあっても、「虐待とは何か」「どれほどつらい痛みなのか」はまだまだ多くの人に伝わっているとはいえない。
だからこそ、それらを具体的に学ぶチャンスとして本を出版すると同時に、親から虐待された当事者たちが自身の経験から「親に苦しめられる痛み」を研修会や講演会などで訴えられるチャンスを作り出したい。
そして、この本によって企業トップが職場内で子どもの人権を学ぶチャンスを作り出し、「虐待はこれから大人になる子どもにとってあまりにもつらいこと」という空気を作り出したい。
また、有名ミュージシャンや映画監督、演劇人や小説家など、同時代の才人たちにも『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)を送り、彼らの作品の中で児童虐待を扱ってもらい、社会的な認知度を高めたい。
さらに、全国各地にある新聞・TV・雑誌などの記者たちやアルファブロガー、大企業の経営トップ、有力な国会議員などにも本を送りつけ、そうしたインフルエンサー(社会的影響力をもつ人)たちの心に親から虐待される痛みを刻み込みたい。
そこまですれば、ネット上の拡散によって児童虐待の痛みを短期間に多くの人が分かち合うことができ、自分のしている言動が虐待だと初めて気づいて自粛する親も増やせるし、国に虐待対策の予算をもっと割くように要求する市民も政治家も増える。
「児童虐待のない社会」を日本に作り出せるかもしれないのだ。
そんな本は、他の誰も作らない。
だから、このチャンスに賭けてほしい。
それには、本の送付先に相当する1500点以上の『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題 ※右の表紙はダミー)が必要になる。
その代金・消費税・送料を含めると、300万円以上になる(1点2000円)。
その300万円をポンと出す人や団体などがあれば、その名は「日本の児童虐待を激減させた人物」として歴史に刻まれる。
その人が望めば、僕がその名をネット上や自分の本で紹介するからだ。
その人が望めば、こちらからインタビューし、このブログでその人の思いを紹介したい。
Googleのブログなので半永久的にその名や顔写真などが残るし、その人が希望すれば本のエンドクレジットにも名前を載せられる。
しかも、大量購入には特典もついている。
送り先のリスト化や発送作業は、僕と出版社dZEROが担当しよう。
リストに入れてほしい人物がいれば、相談に応じるのでメールをいただきたい。
「300万円は無理だけど、100万円なら…」という方も歓迎だ。
100万円分の大量購入をしたい方は、先着3人まで受け付けて〆切りたい。
1人の英雄が名乗りを上げるか、それとも3人の英雄が現れるのが早いか…。
いずれにせよ、その名は、孫の代を超えて末永く語り継がれる。
歴史の1ページを作れるのだ。
もちろん、企業として法人名義でも申し込める。
社員から購入希望者を募って法人名義で一括購入することもできし、社長のポケットマネーによる購入も歓迎する。
日本の児童虐待の激減に貢献したとなれば、社内外からの尊敬を集め、「この社長や会社のためにも仕事をがんばろう」と思う社員も増えるし、より優秀な人材も集まりやすくなる。
そして、誰よりも、その人の子どもが自分の親を誇らしく思うだろう。
いずれにせよ、申込みは以下の購入ページから「購入フォーム」の⑧の質問・意見の欄に「こちらへの郵送ではなく、編集部からインフルエンサーに発送してほしい」と記入してほしい(※発送代行は100万円以上の大量購入のみに対応)。
★『新編 日本一醜い親への手紙』を購入する
★『新編 日本一醜い親への手紙』の制作資金へ寄付する
なお、1冊でも今スグ購入できるし、寄付は1000円からでも受け付けている。
(※ただし、寄付には何ら特典はつかない)
僕自身も300冊を自腹で買い、同時代の有名アーチストへ寄贈し、児童虐待への関心を喚起する創作を後押ししていく。
スティーブ・ジョブズは、こう言った。
「このまま一生、砂糖水を売り続けたいか?
それとも、私と一緒に世界を変えたいか?」
親に虐待される子どもたちの存在を知りながら、無視・無関心によって苦しませるのは、もう終わりにしよう。
虐待なんてないスカッとした社会に変えようじゃないか。
子どもの頃に親から虐待された人も、今まさに虐待されている子どもたちも、みんな一刻も早い英雄の登場を待ち望んでる。
欧米と比べ、まだ児童虐待への関心が高いとはいえない現代日本で、児童虐待を激減させ、英雄になれるのは、あなただけかもしれない。
できることを、してほしい。
生まれ来る子どもたちのためにも…
★『新編 日本一醜い親への手紙』を購入する
★『新編 日本一醜い親への手紙』の制作資金へ寄付する
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