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■毒親フェスの全国展開から2018年の講演ツアーへ



 『Power to the Children 2017』と題した全国ツアー19本が終了した。
 これは、別名「親への手紙 全国ツアー」といって、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』の編著者Create Media(=今一生)が、全国各地の市民からオファーを受ける形でノーギャラ講演会に出向いていったもの。

 そのツアー・ファイナルが大阪の「毒親FES」(以下、毒親フェス)だった。
 毒親フェスは、10月に僕が講演した大阪の主催者3名が「年内までノーギャラならコンさんをまた呼ぼう!」と企画してくれたもの。

 大阪人らしく、「親から虐待され、ずっと一人で生きづらさを抱え込んできた人たちみんなで集まって、親のおかしな言動を笑い飛ばしたろ!」という趣旨で大喜利をやった。

 最初に一応「虐待とは何か?」をおさらいする話を僕がして、次に主催者のArea oさんが毒親フェスの開催趣旨を説明し、1時間の大喜利コーナーに突入。


 事前にtwitterで募った「こんな親はイヤだ!」など4つのお題に対する回答を、主催者は模造紙に書いて、開催直前にはがせるノリでフリップを貼っていた。
 そのフリップをめくるたびに、観客のみんなと一緒に「でんでん」と言いながら手をたたくという、手創り感いっぱいの大喜利でみんなの心が一つになった。
 回答ごとに「あるある」とうなづいてる観客にそれぞれ自分の経験談を話してもらい、それを聞いてまたみんながうなづき、どんどん場内の空気が温まっていった。

 最後の30分間は、今後の展開を主催者の3人が話した。
 毒親フェスは、今後も続けてきたいという。
「最初はカフェで少人数で集まって小さなミーティングをやっていきます。
 そのうち年1回くらいフェスをやります!」



 毒親フェスは、twitter「#毒親フェス」というハッシュタグで参加を呼びかけ、約30名が集まった。
 しかも、「親への手紙 全国ツアー」を札幌で主催したnana8さんや、名古屋で主催した浅色ミドリさんも参加(※大阪の毒親フェスのロゴデザインは名古屋の浅色さんが手がけた)。

 実は、「親への手紙 全国ツアー」の各地の主催者たちは、ネット上で互いに相手の開催情報を拡散したり、互いに連絡しては広報を協力し合っていたのだ。
 このイベントを開催する苦労を知っているからこそ、自分の町でイベントが終わると、次に開催される土地の主催者たちを応援してきたのだ。


●2018年は「毒親フェス」の全国展開へ!

 この「親への手紙 全国ツアー」は、すでに開催された土地で新しい動きを作り出している。

 ゴータイさんは、仙台で僕の講演会を開催してくれた人だ。

 それぞれの地域には、「自分だけが親に虐待されているのではないか?」とか、「親を悪く言うなんて自分が幼いだけなんじゃないか?」と自責しながら孤立している人が少なからずいる。
 彼らが講演会というイベントを通じて寄り集まれる面白さを発見した主催者たちは、人を集めるノウハウと経験を得て、自分なりの再挑戦を始めている。

 それは、講演終了後に必ずお茶会と飲み会をやって、僕も主催者も参加者もみんなが「虐待される痛み」と「それでもまだある人生の時間」について思いを分かち合えたからだと思う。

 毒親フェスの終了後、僕はいくつかの提案をした。
 僕がノーギャラで出向く講演会は2017年で終わるけど、「毒親FESが続くなら、「毒親フェス」をブランド化させていくといいと。
 大阪以外のエリアへ広げていくために、開催ノウハウの相談に乗ってあげたり、「毒親フェス」のロゴの入ったTシャツなどの商品を開発し、通販でもいいから売ってほしいと。

 同じロゴデザインのさまざまな商品が全国各地に流通していけば、それが地域の中で孤立していた被虐待の当事者たちにとって、仲間を見つけられる目印になる。
 それは孤立から解放されるチャンスを作ることであり、生き直すための希望の旗だ。

 『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』という本は、その最初の旗となるように作ったのだ。
 この本は電車内や飲食店などの公共空間で読んだり、図書館で借りるだけでも、被虐待の当事者を孤立から救う。

 毒親フェスのロゴデザインは、他にもいろいろ活用できる。
 親から虐待された方には、トラウマやフラッシュバック、うつ病、不眠などに悩み、精神科やカウンセリングの通院者も珍しくない。
 しかし、精神科医やカウンセラーの中にも、「それでも親はあなたのことを思って…」とか、「親を悪く言っても生きやすくならないよ」と言い出す人が少なからずいる。

 だから、何度もドクターショッピングを重ねたり、仕方なく多額の交通費をかけて遠方のカウンセラーに会いに行く人も珍しくない。

 そこで、患者・相談者が「決して毒親の味方をせず、確実に虐待された側の味方になってくれる」と認めた医者やカウンセラーのホームページには、たとえば年間3万円をクリニックやカウンセリングルームが払えば、毒親フェスのロゴを貼れるという仕組みを作るのもいい。

「3人以上の患者・相談者が同じ医者・カウンセラーを推薦するメールを浅色さんへ送ったら、浅色さんがその医者やカウンセラーに連絡し、ロゴ掲示の権利を年間3万円で売るのはどう?」

 僕は、浅色さんにそんな提案をしたのだ。
 全国100ヶ所の病院やカウンセリングルームが参加すれば、年間300万円の収入になる。
 そうすれば、患者・相談者にとってドクターショッピングで無駄遣いをすることが減るし、何よりイヤな思いをさせられることを減らせる。
 立派な仕事じゃないか!

 本物のブランド力は金を払う消費者が担保するものだから、患者・相談者が医者やカウンセラーを査定し、信用を認証する仕組みがあれば、ダメな医療や相談を駆逐し、医者やカウンセラーも今より真剣に親から虐待される深刻さに向き合わざるを得なくなり、医療や相談の質も高められるだろう。

 まぁ、まだアイデア段階なので、デザイナーの浅色さんにプレッシャーをかけるつもりはないが、デザインには社会を変える力があるのは確かだよ。

 なお、毒親フェスの主催者の一人、銀ちょびさんは天満で女性専用の鍼灸院「銀天堂」を開業している。
 彼女は、毒親フェスの参加者と情報拡散してくれた方向けに割引サービスを作ったので、鍼(はり)の治療が初めてという方は足を運んでみてほしい(※僕も体験済み)。

 僕自身は、12月30日の午後3時から6時まで、忘年会オフを新宿のカフェでやる。
 これは誰でも参加できるし、初対面も大歓迎だし、途中参加もOK!
 カフェの飲み物代だけで気軽に参加できるし、盛り上がったら飲み会に流れるかも。
 参加希望者はお早めにお名前・ケータイ番号を添えて、conisshow@gmail.comへ。
(※当日は午後3時に新宿アルタ前に集合。カフェの場所は当日決めます)

 さて、2018年からは有料の講演会を始めるが、すでにオファーを受け付けている。
 そして、さっそく筑波大学の1年生男子からオファーが来た。

 
 2017年のうちに講演会のオファーをくれれば、通常よりかなり安い値段に設定したい。
 今スグ問い合わせたいなら、conisshow@gmail.comまで。
 できれば、無料通話ソフト(アプリ)のSkypeの準備をしておいてほしい。

 2018年は、1回10万円(※交通費・宿泊費別途)からオファーを受け付ける。
 この額面だと個人や一般市民が主催するのは難しくなるが、それでも可能になる方法については2018年に入ってから、ごらんのブログで記事にくわしく書くことにする。

 自分一人では難しいことも、ネット上で「誰か一緒にやりませんか?」と毎日しつこくつぶやいていると、「私で良ければ…」というレスがきて、仲間を発見できる。
 これまでの「親への手紙 全国ツアー」の主催者たちは、そのようにして寄り集まり、チームを作って僕を地元へ招いてくれた。

 あなたも本当は一人じゃない。
 これだけ子ども虐待が深刻化している以上、あなたの仲間になりそう人は、意外なほど近くにいるんだ。

 最後は、「毒親FES」の主催者の一人、Area Oさんのステキな言葉で締めよう。



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