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#親への手紙 の朗読会・読書会をやってみよう!

 『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』という本には、親から虐待された10~50代の100人が書いた「親への手紙」が収録されている。
 虐待されたつらさを思い出しながら書いているのだから、それを読む方もつらい。
 そう考えて、本を手に取ることを怖がっている人は珍しくない。

 しかし、最後まで読み通せば、この本が親子関係から離脱するための希望と勇気の本であることを理解でき、過酷な虐待から生き延びてきた100名のたくましさに思い当たり、爽快感さえ覚える。
 生きてこられたからこそ、「親への手紙」を書くことができたのだ。
 それは同時に、幼いころに親に殺されたり、虐待によって刻まれた自己否定感で自殺してしまった人の存在も思い起こさせる。

 そして、中学生くらいの大人にならないと、自分が親から虐待されていることに確信を持てず、持てたとしても本人では解決できない法制度の壁があることにも気づくかもしれない。


 いずれにせよ、より若いうちに自分が親から虐待されていることに気づけば、自己否定感を植え付けられる支配と隷属から解放されやすくなる。

 だから、大人自身が『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』という本を自分以外の人に知ってもらうことで、虐待がエスカレートする前に自分に起きていることの深刻さに気づける子どもも増やせる。
 そこで提案したいのが、この本の朗読会や読書会の開催だ。

●朗読会・読書会の開催方法

 本を人前で朗読する集まりは、そんなに難しいものではない。
 ふだん演劇をやっている人なら、一人芝居と同じように運営すればいい。

 朗読の未経験者なら、友人1人を誘って、この本に収録された手紙を1本ずつ交互に読んでいけば、心強いだろう(※同じ地域に一緒にやりたい人をネットで公募するといい)。

 開催まで段取りは、以下のとおりに進めてみよう。

① 仲間を集める
 せっかくやるなら、1人か2人の仲間がいる方が、なにかと心強い。
 まずは、いつでも会いやすい距離にいる共感者を探そう。
 「●●市内でこの本の朗読会をやりたいです。一緒に運営したい人はいませんか?」とtwitterやfacebookでしつこくツィートしてみよう。
 仲間が集まるまで何度もツィートすれば、ちゃんと仲間は見つかる。
 本の表紙の画像(※右上の画像をダウンロード)をくっつけたり、ハッシュタグには「 #親への手紙 #毒親育ち #毒親 #ハートネット #●●市 #朗読会」などを足しておきたい。

② 会場を予約する
 入場無料にするなら、地域の公民館や小さな神社の社務所、通学先の教室や図書室、通勤先の会議室などを無料もしくは格安で借りるといい。
 500円程度の参加費を徴収するなら、市立のボランティアセンター、県立の男女共同参画センターの会議室などを借りると、チラシ印刷代も賄えるかもしれない。
 2時間程度の集まりなら、近所のカフェを予約し、10名限定で各自1ドリンク以上を注文することをルールにすれば、2時間10席分をとってくれるカフェもあるはずだ。
 10代でも気軽に参加できる場所を考慮し、彼らにも足を運べるようにしてほしい。

③ 広報する
 最初に朗読会・読書会をする際は、5~10人の小規模が望ましい。
 その規模なら朗読後の感想も全員から拾いやすいし、終了後にお茶会に誘う時も予約無しで入れる店も多いだろう。
 こうした小規模の集まりなら、twitterやブログ、チラシ程度で広報は十分だ。
 チラシは、twitterやブログ上から誰でもダウンロードできるように、ワードやエクセルで作ったものをPDFで保存し、画像ファイルにしておくといい。
 スマホで見ても画面をキャプチャーできるし、LINEのやりとりでも広報しやすい。
 チラシの文面は、開催の日時・会場・主催者のメールアドレスさえあれば、十分だ。
 この本の編著者である僕(今一生)までメールをくれれば、3万人以上のフォロワーがいるtwitterこのブログなどで情報拡散に協力する。

④ 本番はシンプルに運営
 小規模の集まりはあまりきっちりしすぎず、気軽にワクワクしながらやってほしい。
 メールで予約した人が集まったら、主催者が1分で簡単に自己紹介したら、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』の中から1本ずつ読み上げればいい。
 メール予約の段階で「私もお気に入りの手紙を読み上げたい」という方を募っておけば、その人にも読み上げてもらえばいいし、1000字以内の「自分自身の親への手紙」を事前に公募しておけば、本の朗読が終わった後に本人に読み上げてもらうといい。
 ゆっくり朗読すれば、10本くらいで1時間くらい経ってしまう。
 そこで、2時間のイベントなら、残りの1時間のうち、30分を主催者グループのメンバーどうしでこの本に描かれた虐待について思うところを対談し、残りの30分を参加者から1名ずつ体験談を聞く時間に充ててもいいだろう。

⑤ 2回めを開催する
 朗読会を1度主催したら、次回は参加者全員が『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』を持参する読書会を開催するといい。
 なぜ子ども虐待は起こるのか、虐待されて大人になるとどうなってしまうのか、虐待する親元から自立するにはどうすればいいのかなど、虐待に関する疑問を提示し、答え合える場所にしてみよう。
 そうした話し合いのチャンスは、ありそうで、なかなか無い。
 だから、敷居を低くしたり、関心を持ちやすくするために、地元の有名人や識者に声をかけて、ダメ元でゲストに招こう。
 ゲストは、児童福祉を研究する大学教授、地元で人気のラジオDJ、子育てNPOの代表理事、児童養護施設出身者の若者、虐待事件の取材記事を書いた地元紙の記者でもいい。
 2018年3月末までに2回めを実施する場合、会場にwifi環境とパソコン、プロジェクターさえあれば、僕(今一生)もSkypeで無料で出演しよう。


●深刻な課題ほど、楽しい演出で解決策を考え出そう!

 子ども虐待は、深刻だ。
 しかし、深刻すぎるゆえに思わず目を背け、関心外にしたがる人が多い。
 深刻なイメージだけを振りまいていては、多くの人は振り向いてくれない。
 そこで、頭を柔らかくし、さまざまな面白い朗読会を開催してほしいと思う。

 たとえば、声優ファンなら人気声優にファンメールで「イケボが朗読する手紙本のイベントをやってください」とお願いするのもいい。
 プロレスラーなどの一見コワモテのマッチョ男たちが3人くらい集まって、やさしく読み上げる朗読会があってもいい。
 ゴスロリ・ファッション好きな人たちがお茶会で朗読するのもいい。

 楽しい文化と深刻な社会的課題の組み合わせは、テレビや新聞などのメディアが取材したくなる要素を満たしているから、プレスリリース(報道資料)を地元メディアに流しておけば、取材しに来るかもしれない。
 自分たちの活動の知名度を高めたいなら、手紙本の朗読会はうってつけのイベントになる。

 中高生や専門生、大学生などは、学内の図書室の司書の先生に朗読会を提案すれば、学校の公式イベントとして開始してくれるかもしれない。
 とくに、大学生・短大生の心理や演劇、ビブリオバトルなどのサークルなら、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』の朗読会・読書会を新入生歓迎イベントとして行えば、気持ちを一つにしやすく、サークルに入る人も増やせるだろう。

 日本では、義務教育で「子ども虐待とは何か」「子どもの人権とは何か」を満足に教えていない。
 だから、「親には従いなさい」「教師のいうことは信じなさい」という文化がいまだにはびこっている。
 親だからといって、自分がされてイヤなことは「No!」と言っていいし、よその家の人や大人に相談してもいい。
 この程度のことが満足にできないから、虐待は深刻化してしまい、今日も父親に殴られる少女がいたり、母親の性の慰みものにされる少年がいるのだ。

 だからこそ、大人自身が『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』の朗読会・読書会の開催を通じて、「親から虐待・支配される痛み」を共有し、より若い世代へ「あなたに自己否定感を与え続ける親なら捨ててもいいんだよ」と伝えていく必要があるし、それを日本の「空気」にする必要がある。

 もちろん、朗読会や読書会を開催したことがなく、不安な人は少なくないだろう。
 でも、時間をかければ、仲間は集められるし、「子ども虐待をなくしたい」という思いを持っている人は決して少なくはない。
 全国的に児童福祉月間になっている5月に朗読会や読書会を開催すれば、メディアも取り上げやすいので、参加者も集まりやすい。
 5月なら、今から一緒に開催してくれる仲間を集めるのに、十分すぎる準備期間がある。
 ぜひ、前述の開催ノウハウを確認しながら、twitterやブログで呼びかけてみてほしい。


 なお、ネット上で『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』の朗読動画をアーカイブする際は、著作権者である僕(Create Media=今一生)へメールで事前に相談してほしい。
 後日、公式にネットでの朗読の公開のルールを発表したい。

 さて、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』をより多くの方に読んでもらうために、この本をブロガーに手渡し、その人自身の感想をブログに書いてもらい、また別のブロガーに手渡してもらい、同じアクションを繰り返し、どこまでこの本が旅をするかをごらんのブログで報告するプロジェクトも始めるつもり。
 最初に僕が手渡す相手は、1月6日の「One for One 皇居マラソン」に参加した方にお願いしたい。

 何度も書くが、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』は、自分だけで読む本ではなく、誰かに「手渡す本」だ。
 誰かが新たに読むことによって、この国で起きている子ども虐待の深刻さを分かち合える仲間が増やせる。

 いちばん弱い子どもを親が虐待する社会なんて、変えちまおう。
 小さなアクションでも、始めればこそ、この国の空気は変えられるから。

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