日本の出版業界も約20年前から失速し始め、近年では新刊点数も年々減少傾向にある。
つまり、20年前の昔に比べれば、新刊企画は通りにくく、これから物書きのプロになりたい人や、せめて1冊だけでも商業出版したいという人には、逆風が吹いているのだ。
実際、いざ書店に並べても、1か月も経たないうちに出版社へ返品されてくる本も少なくない。
だから、長い期間をかけてひたひたと売っていきながら、じんわりと社会のその本の価値が浸透していくという本より、発売直後からネットで評判になったり、雑誌や新聞がこぞって取り上げるような要素を備えた本が、出版社で働く社員編集者にとって、理想的な商品に映ってしまう。
出版科学研究所のHPより |
もちろん、行き詰ったビジネスには、既存の発想にとらわれないイノベーションが必要だ。
それは大正解だし、『うんこ漢字ドリル』のようなバカ売れ本の成功事例も散見される。
ところが、出版社で働く大半の社員編集者にとって、そんな冒険をするのは難しい。
うっかり冒険をして、万が一、赤字になれば、社内における自分の立場も将来も吹っ飛んでしまう恐れから、冒険的な企画に賭ける余裕がなく、柔軟な発想を失っているように見受けられるのだ。
だからといって、安直に既存の市場に安心を見いだせば、手痛いしっぺ返しも食う。
売上部数が低迷した挙句、政治的な保守層を読者に取り込もうとした『新潮45』は、その見え透いた浅ましさゆえに社内外から激しい批判を集め、休刊になった。
この一件を他山の石とするなら、出版人は読者に対して誠実に仕事をするという原点に帰る必要があるだろうし、その一点においてはどこの出版社の編集者も同じ思いであるはずだ。
それは同時に、編集者は書き手に対して「その本はどんなに人にどれだけ満足できる内容ですか?」といっそうクオリティの高さを強く求めるようになっているってこと。
社外からの持ち込み企画を表立って断る出版社が増えたり、著者があらかじめファンを抱えていないと企画書すら観ないで却下する編集者も珍しくなくなった。
彼らも余裕を失っているのだ。
一部で「沈没船」と噂される出版業界から、べつの業界へ転職したという話も珍しくなくなった。
そんな厳しい状況でも、「自分の書いた本をホンキで出版したい!」という強い意志をもち、自分の想定する読者にとって満足度の高い価値ある内容を書けるという自信もあるのに、なかなか本を出す方法がわからず、行きづまっている人は少なからずいるだろう。
そうした人向けに、3か月間(もしくは7か月間)の短期集中型の出版相談サービスを提供することにした。
ただし、僕自身はフリーの書籍編集者であるため、出版社の編集部と営業部を納得させるのに十分な新刊企画や価値ある原稿に仕上げることができても、出版を確約することはできない。
(※出版できるかどうかは、あくまでも企画を持ち込む先の出版社の判断。それを社外の人間が確約するとしたら詐欺である)
新刊企画書の書き方から、原稿の添削・編集、持ち込みノウハウの指導までをトータルでサポートする出版相談サービスだが、本が出版されたら、その内容で講演や講師などの副収入にもありつけるし、本の内容に関係する業界で「その筋にくわしい人」として個人ブランディングもしやすくなる。
もちろん、売れ行き次第では、プロ作家として生きていく道も拓けるだろう。
それも、本気で読者にとって満足度の高い価値ある本を作る覚悟があってのことだ。
その覚悟ができた人だけ、以下の相談サービス内容を読んでほしい。
(※僕=今一生の出版に関する考えは、10年ほど前のインタビュー記事を参考にどうぞ)
●相談回数は期間内なら無制限、4名限定!
まず、以前にやっていた出版相談サービスで実際に刊行された本や、僕自身が通常業務として編集を手がけた本の一部を並べて紹介しておきたい。
どれも、事実に基づくノンフィクションであり、小説などのフィクションではない。
原始共産圏フィジーの人たちの文化から学ぶ「生きるための知恵」や、隠された戦中の日本史を掘り起こしたもの、患者から見た精神科医療の実態、子どもから見た東日本大震災と防災のあり方、親から虐待された被害の手記集など、分野は多岐にわたる。
つまり、どんな内容でも、ノンフィクションであれば、相談に応じられる。
大事なのはむしろ、書店で並べられる棚がタイトルから明確であることだ。
書店員がタイトルを見た瞬間、どこの棚に配架すれば売れるかにピンとくることは、売れ行きを左右する。
このことは、出版社の社員編集者が新刊企画書でタイトルを見る時も同様。
そこで、この出版相談サービスでは、以下の順序で相談に応じる。
① 基本フォーマットによる新刊企画書の添削指導、本のタイトルの決定
② 原稿の添削・編集 (※編集とは原稿の内容に価値を発見・最大化すること)
③ 内容をふまえて売り込み戦略を考え、売り込みノウハウを指導
以上を3か月間(あるいは7か月間)のうちに相談に応じる。
毎回、次の相談までの宿題と〆切を決めるので、相談者は期間内までに①②③のすべてをクリアできるよう、努力していただくことになる。
この短期集中型の出版相談サービスで晴れて出版にこぎつければ、印税10%だとして四六判の本で定価1500円の場合、初版3000部は出すので、45万円の印税を手にできる。
実際は、10%の所得税を天引きされて40万円ほどだが、初版部数に関しては売れ行きに関係なく著者に印税を提供するのは、たいていの出版社が採用している支払い方式だ。
著者にとって最初の出版物が派手に売れなくても、出版直後にべつの新刊企画をべつの出版社に持ち込めば、2番目の本を出すことも夢ではない。
出版社の社員編集者を納得させる新刊企画書さえ書ければ、たとえ著者に優れた文才がなかろうと、出版社側は編集の力で原稿内容をどんどん洗練させ、読むのに耐える文章に練り上げてくれるのだから。
この出版相談サービスは、以下のように相談者の人数を限定し、2018年10月~2019年5月の期間内で注文を受け付ける。
★3か月間コース(先着2名のみ):10万円(税込み)
★7か月間コース(先着2名のみ):20万円(税込み)
相談したい方は、以下の手順で申し込んでほしい。
① 今一生へ選択したコースとSkype(or LINE)のIDをメール conisshow@gmail.com
② 折り返し、振込先をメールするので、コースごとの額面を振り込む
③ 振込確認後、今一生からSkype(or LINE)のIDが届くので、友達承認
④ 最初の通話相談日時の候補を3つを今一生へメール
⑤ 相談スタート(回数は無制限 ※次回の相談日時は、毎度確認)
あらかじめ原稿がある人も、新刊企画書がさっぱり書けない人も、どうしても本を出したい気持ちがあるなら、出版不況の逆風の中、この機会に「全力で自分の本の価値を最大化する」挑戦をしてみてほしい。
なお、この出版相談サービスは、先着2名ずつの受注が決まり次第、予告なく終了する。
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