2020年、小学校のプログラミング教育が必修科目となる。
今日、プログラミングは「子どもに習わせたい習いごと」ランキングで1位だそうだ。
そこで、プログラミングがわからない大人でも、子どもと一緒に楽しく絵本を読みながらプログラミングに必要な論理的思考が学べるツールが必要だ。
そこで、未就学児からでも遊んで学べるプログラミング教材として、書籍『ピングーがスマホで動く! 楽しく学べるプログラミング』(光文社)を出版した男がいる。
大木章だ。
大木は僕の20年来の友人で、大学卒業後は、大手OAメーカーで働きながら、プロボクサーをしていた。
引退後は、テレビ業界でスポーツ番組のプロデューサを務め、広告代理店を経て自分の会社を作り、紙のチップだけでプログラミングの基礎を学べる「プログラぶっく」を開発し、今回の出版にこぎつけた。
この本では、子どもに大人気のピングーのストーリーに沿ってゲームをクリアするように問題を解くことで、スマホ(or タブレット)上でピングーを動かせる。
パソコンがなくても、プログラミングについて知らなくても、子どもと一緒に楽しみながら気軽に学べる1冊だ。
この「紙でプログラム思考を学ぶ知育教材」のアイデアを最初に大木から聞いた時、大木は金がなくてパソコンが買えない家庭の子もいることを話し、所得格差が教育格差になってしまうことを憂いていた。
●お金がない子も学べる環境を、世界中に作ろう!
「日本のプログラミング教育は、世界から大きく遅れをとっていると私は感じました。
その原因には、子どもの教育格差が顕著に表れているのではないかと。
PC機器などの費用が高額だったり、プログラミング教室など学ぶ場の存在が首都圏中心だったり、生まれ育った環境で、どうしても格差が生まれてしまいます。
実際、私の周囲からもそういった状況が窺えます。
プログラミング教育は学校単位でも格差が出てくるのではないかと思い、教育格差を感じさせない本格的な学びを実現させたいと思い立ったのです。
そこで、全国各地で体験イベントを行うことで、今まで培ってきたノウハウを全国の教育に携わる方々に伝授し、誰もが簡単に楽しく学べるプログラミング教育の普及活動に尽力し、誰もが簡単にプログラミングを楽しみながら学べるプログラミング教育システムを実現させます」(大木)
『ピングーがスマホで動く! 楽しく学べるプログラミング』(光文社)という本があれば、スマホをもっていない子どもでも、スマホをもっている友人と一緒に遊びながらプログラミングを学べる。
もちろん、偏差値の高い有名私立の小学校に通えば、そういう貧困家庭の子どもと日常的につきあうことはないだろう。
そして、貧困という現実も知らないまま、高学歴インテリ文化圏という狭いコミュニティが世界のすべてだと妄信しながら、これまでの多くの東大卒のように、弱者を含めた社会に向き合うことなく、自分の幸せだけを考えて生きていくのだろう。
いろんな子どもがいて、社会の現実に日々向き合わざるを得ない公立小学校の中で、『ピングーがスマホで動く! 楽しく学べるプログラミング』(光文社)を教材として採用する教師が増えてほしい。
PTA協議会にいる大人もわが子と一緒に遊んでみて、推薦図書として学校に働きかけてほしい。
なお、プログラムの論理的思考は世界共通の知識なので、この本は世界中に翻訳して売ることもできる。
世界中の子どもたちが貧しさから這い上がるためにも、国際協力のNGOや学生団体も、この本を使って遊び、世界中にこの本を知らしめてほしい。
「出版不況」と大人は嘆くけれど、本にできることは、もっとあるはずさ。
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