とんでもないことが、国会で起きてしまった。
入管法の改悪案が採決され、難民申請を3回繰り返したら、殺されるかもしれない祖国へ強制送還される法案が強行採決されたのだ。
審議時間が足りず、野党の審議続行の声も聞かないまま、採決を急ぐ強行採決は、民主主義の根幹を揺るがす最大の暴力だ。
しかも、採決の場には、入管施設で殺されてしまったウィシュマさんの遺族もいた。
数の力で法案採決を急ぐ乱暴な現実を前に、民主主義が「少数派の声を聞く」ことで正常化できることを理解している人なら、冷静でいられるだろうか?
難民の命がかかっている法案がこれほど乱暴に採決された直後、れいわ新選組・代表の山本太郎議員は、決をとった参院法務委員長の席へ行こうとした。
すると、自民党の男性議員たちが集まって委員長の背後を固め、山本議員が近づくのを人間バリケード状態で止めたのだ(→動画)。
そこで、委員長に近づけない山本議員は、ジャンプして委員長に声を届けようとしたが、彼の腕を自民党の男性議員たちがつかみ、もみ合いになってしまった。
そこで、山本議員の手や体が周辺の自民党議員などに触れ、それを自民党議員たちは「暴力だ!」と訴え、山本議員を懲罰委員会にかけると言い出したのだ。
強行採決という「数の力」にだけ物を言わせる最大の暴力に対して、少数派のできる抵抗は ①体を張って採決を止める ②投票なら牛歩で時間を稼ぎ、採決を無効化する ③審議を開会中の時間を超えるまで続け、採決自体を来期へ先送りする、などの方法がある。
今回の場合、挙手による採決なので、反対議員は採決を急ぐ委員長の近くで「待ってください」と静かな抵抗を続けていたが、委員長は聞く耳を持たず、急ぐ理由もなく、立法の根拠となる事実もあいまいなまま、採決を始めた。
しかも、採決後、すぐに自民党などの議員は、山本太郎議員を懲罰委員会にかけると発言し、最悪の場合「除名」(議員辞職)もありうる措置をとろうとしたのだ。
しかも、取材席にいた東京新聞の記者の取材パスまで取り上げろと言い出す議員もいた。
これでは、民主主義を放棄したも同じ。
めちゃくちゃだ。
そこで、今回の懲罰動議にいたる経緯と問題点については、以下の動画にまとめた(※6月9日夜8時公開)。
そして、同日夜9時からは、「山本太郎を守ろう! 僕らができるアクションを考える緊急会議」と称し、生配信を行う(以下のビデオ)。
事前にチャンネル登録をしておくと、チャット欄で会議に参加できる。
(※以下の動画の「YouTube」をクリックし、YouTubeのページで登録を)
★れいわ新選組山本太郎参議院議員に対する懲罰に
反対する声明 賛同フォーム
【関連ブログ記事】
上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上で、お寄せください。
下の「シェア」や「ツィート」をポチッと…
55分でサクッとわかる
子ども虐待の現状と、新しい防止策