TOKIOの国分太一さんが、6月20日に無期限の活動中止をすることになった。
しかし、まだ本人は株式会社TOKIOの公式サイトに「お詫び申し上げます」とコメントした以外、国分さん単独での記者会見の予定は公表されていない。
そこで今日(6月20日)の午後1時から、日本テレビの福田社長が、緊急記者会見を開いた。
僕は、約1時間半で終わったその生配信を見ていた。
会見の目的は、30年続く人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』から国分さんを降板させた事実の関する説明だ。
しかし、会見では「それはプライバシーに関わるので答えられません」と同じ文句を繰り返すばかりで、ほとんど何も答えていないに等しかった。
ただ「複数のコンプライアンス違反があった」ので、番組から降ろしたと説明しただけだ。
しかし、それでも会見をフル視聴してみると、テレビ局の社長が緊急に記者会見をするだけの深刻な問題が生じていることは、伝わってきた。
福田社長の話によると、今年5月27日に日テレの内部通報に今回の事案について報告があったそうだ。
その日から第三者の弁護士に調査を依頼し、一昨日、調査で深刻な事案だと判断。
国分さんに事実確認を行ったうえで、番組降板を告げると、国分さんは「わかりました」と受け入れたという。
そして今日6月20日の午前中に取締役会を開き、国分さんの番組降板とプライバシー最優先の記者会見を議決したそうだ。
ちなみに日テレでは、「日テレホイッスル」という内部通報システムを設置していて、主に社員が不正行為を告発できる制度がある。
日テレホイッスルなんて一般視聴者は知らないだろうし、その電話番号もメールアドレスももちろん知ってるはずもない。
福田社長は、通報してきた人物について会見で「事案を知る立場にある者」だと説明した。
この「者」という言い方で、通報してきた人は身内の日テレの社員か、社員と親しい人物だと推測できる。
少なくとも、社長にとって頭が上がらないスポンサー企業や電通、大株主のような人たちを、「者」呼ばわりできないからだ。
しかも、コンプライアンス違反が複数あったと説明したものの、国分さんが何の法律や社内ルールに違反したのかを、福田社長ははっきり説明しなかった。
しかし、福田社長は「刑事告訴することはない」と明言していたので、刑法に触れる犯罪でない可能性もある。
実際、日テレでは昨年(2024年)、Xで不適切な投稿をしたフワちゃんを『行列のできる相談所』という番組から降板させた。
しかし、そんなことで社長は緊急記者会見なんてしなかった。
ちなみに、国分さんのXを過去にさかのぼって確認してみたが、人権に関わる不適切な投稿はなかった。
社長が緊急で記者会見をするなんて、経営を揺らがせるような大きな事案が発生した時だけだ。
社長にとって一番怖いのは、自社のスポンサーや大株主が離れて経営不振に陥ること。
だからといって、プライバシーを盾に、すべての情報を公開しないのでは、報道企業のトップとして、社会的責任を果たしたとはいえない。
複数の記者が「被害者はいるんですか?」と尋ねても、「いるともいないとも答えられない」と福田社長は同じ回答を繰り返すだけだった。
もし被害者がいない場合、深刻な事案として考えられるのは、薬物と賭博だ。
しかし、どちらも過去の事例でいえば、一時的に謹慎したり、逮捕されたりするものの、芸能界復帰を果たしているケースが多く見られる。
今回、国分は日テレ以外のレギュラー番組のすべてからも降りて活動中止を公表した。
そうなると、被害者がいない犯罪よりは、もっと深刻な事案である可能性が高くなる。
福田社長が被害者について「いるともいないとも言えない」とくり返すのは、被害者がいるからだと見るのが当然だろう。
そこで複数の記者が、「被害者または関係者がプライバシーを保護してくれと求めているんですか?」と質問した。
すると、福田社長はそれには答えず、「あくまでも取締役会の経営陣でプライバシー最優先を決めました」とだけ答えていた。
つまり、被害者がいた場合、その被害者や関係者自身がどこまでプライバシーを公開するかどうかの権限を、経営陣がコントロールできる範囲の人物だと言っているようなものだ。
それは、社員もしくは社員にごく親しい外部の人物が被害者になった可能性が濃厚だってことだ。
しかも、福田社長は、フジテレビのように第三者委員会を立ち上げることはなく、タレント個人の問題であって、番組は関係ないとも言った。
★国分さんが日テレの複数の女性社員(あるいは社員の妻や娘)と不倫を重ねていたため、相思相愛ではあったが、妊娠や中絶を伴っていた
★国分さんが日テレの複数の男性社員(あるいは社員の夫や兄弟)と不倫を重ねていたが、同性愛であるために、国分さんや相手の男性のセクシュアリティをアウティングすることがないよう、プライバシーに配慮せざるを得なかった
★国分さんが日テレの社員や番組制作スタッフの子どもや未成年タレント、子役などに対して、犯罪行為にはいたらなくても、2人きりになって密室に隠れたがるなどの小児性愛的な問題行動があり、現場で注意してもくり返された
★あるいは、福田社長の家族や親族と国分さんが不倫を重ねていたところ、別れる・別れないでもめて民事裁判に発展しかねない勢いだったので、「プライバシー最優先」を何度も言って煙に巻こうとしていたのか……?(これは冗談に近い)
国分太一さんは、結婚して子どももいるが、そういう人の中にも、同性愛者や小児性愛者はいて、ときどき逮捕された事件が報道されている。
しかも、国分さんの奥さんは元TBS社員だし、彼がテレビ局の人間と親しい関係になることは珍しくないようだ。
テレビ局関係者も「業界内では、『スタッフにわいせつや写真や画像を“おねだり”した』や『スタッフに暴力的な言動があった』などといわれています」と週刊ポストにコメントしている。
それだけではない。
テレビ制作会社関係者は、女性自身で次のように話している。
こうしたパワハラ案件だけでは、逮捕もされず、刑事告訴もされない。
だが、社長が緊急記者会見を開くぐらいだから、そのトラブルの大きさは、中居正広の事案に匹敵することは、ほぼ間違いないだろう。
もちろん、真相はまだやぶの中であり、そのうち文春などの週刊誌が具体的な事実を暴き立てるだろう。
では今回の事案で、僕ら一般市民が学ぶべきは何だろうか?
それは、自分だけに関わるプライバシーをどこまで公開するかを、自分以外の誰かに勝手に制限される必要はないってことだ。
サラリーマン社員は、自分の生活を所属会社に人質にとられているようなもの。
だから、加害者になろうが、被害者になろうが、会社にプライバシーの公開範囲を決める権限を握られている。
だから、フジテレビの事案でも、今なお「被害女性」と呼び続け、謝罪と経済的補償をつい昨日、社長がようやく済ませたぐらいだ。
でも、これから関係者になった社員や社員の周囲の人間関係から、真実は漏れ聞こえてくることだろう。
だからこそ、中居正広の事案以降の今、国分さんが早々に活動休止を決めてテレビに出なくなるのも、プライバシーを盾にするしか自分の尊厳を守れないからだろうと察する。
もっとも、そのようにプライバシーを盾にすればするほど、週刊誌は暴き立てることに価値を見出し、売れるネタが増えるため、プライバシーを最優先にする構えは、火に油を注ぐようなものなのだ。
ただし、僕らテレビに出ることもない一般市民が肝に銘じるべきは、自分の地位や立場を利用して女性や子どもに危害を加えるような支配欲求を捨てることだ。
支配欲求は、強者から、自分より下だと思う相手に平気で向けられてしまう。
「自分の子どもだから」といって、子ども自身が深刻に苦しんでいる問題を放置する親もいる。
「どうせ部下だから」と思って仕事を預けて先に帰る上司もいれば、「年下だから」「女性だから」となめた口を聞く大人もいる。
誰だってプライバシーに踏み込まれたり、自分以外の人にプライバシーの公開範囲を勝手に決められるなんて、イヤだよね。
それは、強者の支配欲求を押しつけられる事例の一つだから。
そこで、みなさんにお尋ねしたい。
あなたが今日までに、立場や年齢、経験値や学歴などが自分より上の人から「なめられたもんだな」と悔しい思いをしたことはあるだろうか?
たとえば…
●子どもの頃に、「おまえはまだ働いてないんだから、働いている俺の肩をもめ」と親に言われた
●職場で「パートや派遣は誰でもできるような仕事だけやってりゃいいの」と正社員に嫌味を言われた
●高校や大学に通学していると、近所の人たちから「あそこの学校、頭の悪い子が多くて困るわ」と後ろ指さされた
●先生に「あなたは中卒なんだから、起業なんかしないで、安い給与で雇われてりゃいいのよ」とバカにされる陰口をたたかれていた
●コンビニで財布からお金を出そうとしているだけで、後ろにいた若者から、「はよせぇや」と足をトントン鳴らされ、せかされた
●小さい子を連れて電車に乗ったら、怖い男から「ガキ連れて電車に乗るんじゃねぇ」とにらみつけられた
●親戚が勝手にお見合い写真を持ってきて、「そろそろ結婚したら」とおせっかいを続けるので、ウンザリきてる
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