(※このテキストの動画版は、コチラ)
親に虐待されて、あるいは両親を失って身寄りがなくて、児童相談所に保護される子どもがいる。
そうした子どもたちの中には、児童相談所の職員や、その後に暮らす養護施設の職員、里親などから、再び性的虐待などの虐待被害に遭う子が増えている。
そうした子らは、「被措置児童等虐待」と呼ばれ、厚労省が毎年その数を公表しているのは知っていた。
しかし、虐待防止マンガの原作を書くのに、ネットで資料をあさっている時、児童相談所で自死した子どもの事例を知り、ショックを受けてる。
家族が自殺して保護された子を「自死遺児」というが、児童相談所では心理ケアが十分ではない。
人員不足は慢性的な児童福祉の課題だが、予算の問題以上に、子どもの権利として「親を選べる権利」は基本的人権だとすべての大人が理解してほしい。
日本では、子どもが自分の基本的人権を守りたくても、根拠となる法律が乏しい。
だから、家族に苦しめられたら、あまりにも無力だ。
学校の教室でいじめっ子がいたら、地域社会に暴力団事務所があったら、目をそらし、無関係でいられる。
それは、つき合う相手を自由に選べるのが、基本的人権だからだ。
なのに、親は子どもを里子に出すことができても、子どもは親を変えたり、選んだりする法的権利を持っていない。
一方的に保護されるばかりで、権利の主体として親を選ぶこともできず、親権者の権利が強すぎる。
子どもにその権利さえ渡せば、虐待なんて激減するし、保護されて自殺する子もゼロにできるかもしれないのに、まるで既得権益であるかのように、大人は子どもの基本的人権を法律で守ることを考えもしない。
子どもに対する申し訳なさで、僕は深夜に一人で泣いていた。
でも、泣きたいのは子どもの方だ。
こんな気持ち、分かち合える人がどれほどいるか?
僕も今年9月で60歳。
僕だって、この気持ちを手放さないと生きていけなくなる時が近づいている。
他の差別と同様に、「子ども差別」という悪しき伝統文化は、簡単には変わらない。
今の僕ができるのは、問題解決のための種をまくことだけ。
僕のメッセージを育てるのは、次の世代だ。
そう、胸に刻むことにする。
2025年現在、以下の動画を観たり、シェアする日本人はわずかにしかいないだろう。
それでも僕は深夜に、以下の動画を撮っていた。
いつか、若い人が「子どもが自由意思だけで親を変えられて、親権者を選べる権利」の必要性に目覚め、国会で議決させる日のために。
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55分でサクッとわかる
子ども虐待の現状と、新しい防止策