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「金は出す 妊娠しろ」 参政党のホンネ ●少子化は男の問題なのに #参政党 #参院選 #子育て #妊娠 #出産 #選挙 #人権 #少子化 #育児 #不妊治療 #ED #結婚 #恋愛 #毒親育ち #政治



(※このテキストの動画版は、コチラ

 参政党の神谷宗幣(かみや・そうへい)代表は7月3日、東京都内で行った参院選の第一声となる街頭演説で、トンデモ発言をやらかした。

 これは、朝日新聞・毎日新聞・日経新聞・日刊スポーツなど新聞各紙が一斉に報じたので、ご存じの方も少なくないだろう。

 神谷代表は何を言ったのか?
 朝日新聞の記事から発言を引用しよう。

今まで間違えたんですよ。男女共同参画とか。もちろん女性の社会進出はいいことだ。どんどん働いてもらえば結構。申し訳ないけど、高齢の女性は子どもは産めない。
 若い女性に子どもを産みたいとか、子どもを産んだ方が安心して暮らせる社会状況を作らないといけないのに、『働け働け』とやり過ぎてしまった。
 高校や大学卒業後に仕事に就かずに子育てに専念する選択がしやすくなるよう、子ども1人あたり月10万円を給付する。0歳から15歳で1人1800万円、2人いたら3600万円。
 これぐらいあればパートに出るよりも、事務でアルバイトするよりもいいじゃないか
 いまは医療が発達し、40代でも産める。でも60、70代はさすがに難しい。どこかで限界がくる。適齢期の、子どもが産める世代の女性に、一人でもたくさん産んでもらえば出生率が上がる。
 特に出産を担う女性を尊重しなければならない。職業人としての女性だけではなく『専業主婦』も女性の尊い選択肢であり『将来の夢はお母さん』という価値観を取り戻す必要がある」

 どこから突っ込んでいいかわからないほどのこのトンデモ発言に対して、さまざまな人が反論を発表している。
 その一部を紹介しておこう。

 「金を出すから子を産め」という発想が怖い。子どもを産むことにしか、女性の存在意義を考えていないのではないか。  女性にとっても、仕事はお金を得る手段であると同時に、社会に参加したり生きがいであったり、人によって様々な意味を持つ。
 仕事を続けながら子どもをもちたい人々が、その道を選択しやすいように環境を整えるのが、現代の政治家の役割だろう。
 また、この人手不足の時代に、お金をやるから女性は仕事に出ず家庭で子育てしていろ、というのは、まったく非現実的だ。

 「子どもを産めるのも若い女性しかいない。高齢の女性は子どもは産めない」という部分の発言は公式チャンネル動画から削除しながら、「今まで間違えたんですよ。男女共同参画とか」は削除していないというちぐはぐさ、男女共同参画は間違っているという直球の性差別発言を隠そうともせず堂々と公言する姿勢が不気味でならない。
 出産するかどうかで女性の尊重に差をつけるなどということはあってはならない。

 人口減を本当に憂えているなら子どもの医療無償化と大学の学費無償化を考えるべきである。
 また、文字通り「誰でも産める」、たとえばレズビアンカップルでも差別されず安心して子どもが持てる社会の実現を掲げるべきでもある(生殖補助医療を制度化すれば比較的容易にできる)。
 しかし参政党はそうした本質的な課題解決を目指すのではなく、「学校に行かず、子どもを生んで家事育児に専念してくれる女性を増やしたい」と主張をしている。しかも本人の意志が尊重されるかは定かではない。

「これぐらいあればパートに出るよりも、事務でアルバイトするよりもいいじゃないか」に着目してみます。これは正社員との比較ではなく、扶養の範囲で働きたいパートタイム女性との比較ですね。給付は月10万円、年に120万円ですから。正社員で働けば、もっと稼げます。  今は民間企業も女性を正社員として積極的に採用し育成するようになり、育児休業を取得して働き続ける女性の割合も増えました。  また、「パパ・ママ育休プラス」や男性の育児休業取得率の公表義務化などの政策も進めることによって、「男女が共に子育てしながら働き続けられる社会」に向かって進んでいるのです。  なのに神谷代表は、「男は仕事、女は家庭」といった社会に戻したいのでしょうか。この演説の中で、共に家庭を営む父親の働き方や育児への関わり方への言及が抜け落ちている。

 参政党の党首の過去の問題発言(天皇に側室をとか、女子高生に妊娠させろとか)も、それが旧来メディアやインテリ層の間で問題視されたところで、支持層の判断には影響を与えない可能性があります。

 他にもXで反応した方の言葉を拾ってみよう。


 さて、こうした意見を読んでいると、決定的に抜け落ちている視点があった。

 それは、少子化問題を語る際に、女性ばかりが問題視されるという点だ。
 そこで僕は、Xにこんな内容をポストした。


 参政党の神谷代表は、「高齢女性は子どもが産めない。若い女性に働け働けとやりすぎた」と言う。
 つまり、「専業主婦になりたい女性もいるだろう」という前提なのだ。


 つまり、専業主婦を増やせば、子どもが減るので、少子化対策として専業主婦の選択肢を真っ先に守る政策は、完全に間違っているわけだ。

 しかし、たとえ専業主婦を望む女性が増えても、男の方に稼ぎがなければ、結婚も出産も夢のまた夢だ。

 しかも、男が子育てに参加しなければ、2人以上の出産は、祖父母が近所にいない核家族にはムリゲーだ。

 だから、労働者を確保したい企業側は、育休制度を整えて、若い人材を雇おうとしている。
 そんな時代に、若い女性をたかだか月に10万円の給付しか思いつかないとしたら、政治家としては完全にアウトだ。

 参政党に投票して議員を増やせば、国民はますます貧乏になって、子どもを産む余裕も、育てる余裕もどんどん失われ、少子化が進むだけ。
 つまり、参政党は国賊なのだ。

 僕は京都府からの依頼で、京都駅から特急で1時間もかかる綾部市に足を運んで、そのさびれた町で子育て中の女性向けに京都府が開催している起業塾で、仕事の作り方を2回教えたことがある。

 少子高齢化でさびれた町には、そもそも仕事がない。
 少ないのではなく、風俗などの非合法な仕事も含めて「ない」のだ。

 小さな子どもを食わしていくシングルマザーなら、自分で仕事を作り出さないと、生きていけない。

 そして、世界中どこでも、貧困者を救っているのは起業教育だ。
 自分で仕事を作り出せる方法を教えれば、人それぞれ自分に合った稼ぎ方で稼げるようになる。

 起業教育は、全国の自治体が進めているのに、日本の政府は国策としては後手後手にしているのだ。

 ただし、それは貧困者支援の話なので、またべつの機会に話題にするとして、妊娠や出産は女性1人では不可能だ。

 では、男ならではの苦しみについて、参政党は向き合ったか?
 向き合わない。女性の問題のように語るのみ。

 男の苦しみに無関心な男を、僕は信用しない。

 妊娠と出産について女性たちは、既にべらぼうな努力をしている。

 不妊治療に莫大なお金と時間がかかったり、卵子提供をする女性も増えているのに、国のルール作りが遅いために、産みたくても産めない状況が続いている。

 こうした問題をどう具体的に解決するかを提案できずに、「金は出すから妊娠しろ」とか「稼ぎの悪い男の妻でも専業主婦になれるようにする」とか、乱暴な意見を公言するのは、政治家の資質を疑わざるを得ない。

 今日では、若い男性ほど「妻子の待つ家庭に帰れないほど働くのはイヤだ」と思っているし、そもそも「昇進したくない」と願っている30代・40代も過半数を超えている

 つまり、今の勤務先に持続可能性を感じていないから転職も流行してるし、奥さんや子どもを職場の人間関係より大事にしたい男たちが若い世代ほど増えているのだ。

 なぜか?
 自分の気持ちに反して働かされたら、若い男ほど性欲が減退するからだ。

 それは、結婚以前の恋愛の段階で、自分の性的魅力に自信がなくなることを意味している。

 これは、30代・40代の勃起障害より多い割合だ。

 そんなに女性に子どもを産んでほしいなら、真っ先にやるべきは男性側のEDの治療費を国が負担することではないか?


 女性の出産年齢や専業主婦願望云々よりも、結婚適齢期の男の自信喪失こそ、少子化の根本的な問題ではないか?

 勃起もできず、恋愛もできず、異性との関係そのものから縁遠くなっていく世代が始まっている以上、「高齢の女性は出産できない」なんて叫ぶより、「若い男性にストレスのない労働環境を作ろう」と言うのが先だろう。

 そこで、みなさんに尋ねたい。

 どんな職場だったら、結婚しやすいと思う?

 たとえば…

●育休明けで復帰しても、所得や役職に影響しない
●結婚したら、子どもができるまでの一定期間は残業や夜勤を減らし、所得が減らない制度を作る
●子連れ出勤ができるよう、職場の近くに社員割引のある保育サービスを提供してくれる
●企業や労組が、自治体や国に対して子育て支援を増額するよう提言してくれる
●職場のクラブ活動として、社外の専門家を招いた恋愛スキルアップ講座や不妊治療講座などを無料で提供してくれる
●結婚しない人や出産しない人が差別されない人権講座を全社員に提供し、意識を向上させる
●男のホンネや女のホンネを気軽に言い合える仕組みを、社内に作る

 あなたの意見も、以下の動画のチャット欄やコメント欄に書いてみてほしい。




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