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人材マッチング、空調制服、AI 教育◎ 起業する中高生 #ビジネス #起業 #AI #子育て #高校生 #中学生 #制服 #教育 #日本 #子ども


(※この記事の動画版は、コチラ

 僕のYouTubeチャンネルでは、ときどき未成年が起業したニュースを紹介している。

 子どもが自分の仕事を自分で作れるようになれば、毒親に苦しめられていても、自分で稼いで家を出られるので、子ども起業家が増えている現実は生きていける希望になりうるからだ。

 もちろん、起業する子どもが増えて、未成年でも稼ぎだす子どもが増えれば、雇われて働く以外の選択肢が当たり前になる時代が作れるので、毒親問題の解決だけでなく、物価高を越えるだけの賃上げができない時代を終わらせることにもなる。

 そこで今回も、最新の子ども起業のニュースを紹介していこう。

 くまもと県民テレビが12月10日付で紹介した記事では、熊本市立千原台高校の3年生の本田結那さんが会社を作って社長になったことを伝えている。

 本田さんは、株式会社KineLinkという会社の社長になり、学校の部活動に対する理学療法士やフィジカルトレーナーなどの人材マッチングをする事業を手掛けている。

 彼女はハンドボール部で、全治8か月のけがを2度経験した。

「1度目は自己流のリハビリで再負傷しましたが、2度目はトレーナーの専門的な指導のおかげで全国大会へ復帰することができました」

 この経験から専門トレーナーの必要性を感じた本田さんは調査を始め、部活動とトレーナー双方にニーズがあると判断した。

 そこで、この人材マッチングのアイデアを、通学先の高校の校長が代表を務めている一般社団法人が開いたビジネスアイデアコンテストで話すと、最優秀賞を受賞。

 賞金30万円を法人登記の費用などに充てて、会社を起業したという。

 最初のビジネスは11月。
 校内の女子バスケ部にトレーナーを派遣した。

 初めての営業収入は、6000円。
 このうち15%が、彼女の会社KineLinkに仲介手数料として入り、残りがトレーナーに渡る。
 実数で言えば、1件900円の売上で、5100円がトレーナーに入ることになる。

 体育会系の部活動は、他にも野球やサッカー、テニスや体操などたくさんあるし、他の高校にも営業できることを考えると、伸びしろはありそうだ。

 学校自体が部活動での事故やけがの保険を適用している現状がないため、体の不調を不安がる生徒に対して、適切なトレーナーがつけられるサービスは画期的といえるだろう。

 彼女の会社KineLinkの営業活動は、校内の「起業ゼミ」のゼミ生が社員として担い、校外の運動部にチラシを送るそうだ。
 熊本県内の高校だけでも、運動部は約1800あり、市場が広がるという。

 このビジネスの良いところは、自分が困った経験から、それを早めに解決して生徒の不安を減らし、部活動に復帰できる価値を発見したことにある。

 このように、金儲けそのものが目的ではなく、誰かの切実な困りごとを解決することが商売の基本だし、それは自治体や民間企業が進めている起業塾で教わる基本だ。

 FNNプライムオンラインの11月14日の記事によると、2025年8月から開催された福岡市が主催する『フクオカ起業ゼミ』の参加者は、小学生から高校生までの学生約90人もいるという。

 参加者の一人、福岡市内に住む中学1年生の時吉虎太郎さんは、『空調のついた制服』を作ることに取り組んでいる。
 実際に販売されている空調付きの商品を確認するため、福岡市内の量販店にリサーチに行った。

 そこで、虎太郎は気づいた。
「ファンの音が気になる。30人位がこれを一気に教室で使ったら、虫が鳴いているみたいにうるさくなりそう」

 ファンの回る音をいかに小さく抑えるか。
 それが課題だとわかった彼は、さらに調査を重ね、夏の制服にフアンを取り付けた空調制服を自分で試作した。

 洗濯しやすいようにフアンは取り外せるようにして、スイッチを入れると風が制服の中に流れ込むようにした。
 さらに、保冷剤を取り付ければ、冷たい風を送ることもできるスグレモノだ。

 着想のきっかけは、肌が弱い自身の経験だという。時吉さんは、中学生になった時、制服を着て登校するのが、つらかった。

 彼は言う。
「暑いし、蒸れるから着たくないと思ったことがしばしばで、ポリエステルの服などを直で着ると、かゆくなったり、汗をかくと特にそれが酷くなる」

 だから、自分と同じように肌にトラブルを抱える子供達の悩みをなんとか解決したいと思った。
 それが起業のきっかけだったそうだ。

 これも最初の事例と同じで、自分が困っていたから、他の人も困っているはずだと気づいたことで、その困りごとを解決できる商品やサービスを作ろうとしたわけだ。

 自分が切実に困ったことだから、何をどのようにすれば、満足できる解決方法になるのかを知っている。

 切実に困ったことがある人ほど、まだこの社会にない解決のあり方を知っているのだから、潜在的にビジネスチャンスが大きいと言える。

 もっとも、現代社会では、子どもより大人の方が情報弱者である場合もあり、切実に困っているのは大人であることも珍しくない。

 とくに最新の技術について、大人の方が時代についていけなくなっている。
 そこに、お金のある大人を相手にした子ども起業の可能性が広がる。

 中日BIZナビの8月19日付の記事によると、愛知教育大付属名古屋中学校3年の近藤にこるさん(14)は、AIを用いた教育、セミナー事業などを展開する「EdFusion(エドフュージョン)」という会社をおこしているそうだ。

 にこるさんは、中学生起業家として、生成人工知能(AI)を紹介する講座を信用金庫で開催し、講師として、経営者ら約20人にビジネスでの有効な活用法を解説したそうだ。

 デジタル行政というホームページで、にこるさんは次のように語っている。

「小学生から高校生まで参加する無料のプログラミング講座に通いました。スクールという感じではなく、みんなで学び合っている様子を目の当たりにして、その良さを実感しました。
 小学生が中学生に教えることもあります。AIに出会ってからは、このような教育が必要なのではと思うようになりました。
 AIは必要だと認識していても、どうすればいいのか分からない。そうした人たちが第一歩を踏み出せるよう後押しをしたい

 にこるさんにとって、多くの人が中学や高校では学べないAIを、もっと自由に楽しく学べる場所を作りたかったのだろう。

 学べるチャンスがないなら、作ればいいのだ。
 自分にとって理想的な教育環境は、作れるのだから。

 以上、今回は3つの事例を紹介したが、子どもでもできることは、大人でもできる。
 自分の知らないことは、知っている人をネット上から探すか、公募すればいいだけだ。

 れいわ新選組の代表選では、山本太郎の続投が決まったが、18歳の現役高校生の篠原一騎さんも、れいわフレンズとれいわオーナーズの票では、やはた愛に並ぶ第3位だった。

 僕ら大人はもっと、今の10代に期待してもいいのではないか?
 大人が子どもを見下しているうちに、子どもは大人の想像を超える新しい時代を生きているのだから。

 さて、あなたにとって、「おお、これがイマドキの10代の子たちの考えなのか!」と驚いたことは何だろう?

 ぜひ、僕のYouTubeチャンネルのチャットコメントに書いてみてほしい。




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