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東京五輪・パラの選手・組織委スタッフ・ボランティアのあなたへ #今からでも五輪中止を


 はじめまして。
 フリーライターの今一生(こん・いっしょう)と申します。

 東京五輪・パラリンピックの選手・組織委スタッフ・ボランティアの方にお願いがあります。

 あなたが自分の役割を果たすことで五輪を成立させようが、役割を放棄して中止に追い込もうが、どちらであっても何の責任も負う必要がないことを、先に申し上げておきます。

 そのうえで、僕はあなたの良心に訴えたいのです。
 「今からでも、あなただけでも、辞めることが誰かの命を救う」ということを。

 第2次世界大戦後、ドイツ人のアドルフ・アイヒマンという男が裁判にかけられました。
 アイヒマンは、役人としてユダヤ人の大量虐殺に指導的役割を担い、死刑判決が出て、絞首刑になりました。

 彼は裁判で、こう言ったのです。
「私はただ命令に従っただけ」

 選手のあなたも、組織委のスタッフのあなたも、ボランティアのあなたも、誰かの命令に従わざるを得ない立場ではないですよね?

 自分自身が五輪選手として出場することを望み、組織委のスタッフになることを志願し、ボランティアになると自ら申し出て、五輪開催の成立に手を貸しています。

 いつでも辞退を選ぶ自由と権利が、あなた自身にあるわけです。

 しかも、東京五輪・パラの開催が感染拡大を助長し、選手やスタッフなどの関係者にも新型コロナ感染者が続出、(※7月1日から27日までに155人)。
 東京都では1日およそ3000人の新規感染者が出ていて、全国では既に感染による死者数が1万5000人以上出ている現実を、あなたは知っています。

 それどころか、変異種の流行によって感染者の重篤化や医療崩壊の恐れが高まり、五輪開催によって感染死を増やす恐れが日に日に高まっていることを、海外のニュースが毎日のように報道していることも、ご存じかもしれません。

 それでも、あなたは選手として栄光へと走り出し、組織委スタッフとして誇りを感じ、ボランティアとして輝きたいのでしょうか?

 あなたは「バッハの奴隷」でもなければ、「電通の犬」でもないはずです。

 自分の「活躍」によって五輪開催を成り立たせてしまうことが、誰かの感染死を招きやすくすることを理解できない愚かな人でもないはずです。

 それでも、自分自身の「栄光」や「誇り」や「輝き」を得たいですか?
 そんなわけ、ないでしょう?

 「本当は、誰の命も危険にさらしたくない」
 「危険な状況下での五輪開催で何かを得ても、うしろめたいだけ」
 「自分の大事な人が感染死で亡くなったら、絶対に後悔する」

 あなたは、きっと感じている。
 僕は、そう信じたいのです。

 今、多くの方々が、五輪開催の責任者たちに中止を求めるメッセージを送っています。

 国民の過半数が感染拡大を恐れ、「開催中止」を望んでいても、五輪開催のために動く現場では、そういう国民の声なんて関心外かもしれません。

 五輪・パラの開催を楽しみにたゆまぬ努力をずっと続けてこられたのでしょうから、開催によって他人が苦しむ現実など見たくないのもわかります。

 それでも、僕は夢を見たいのです。

 自分の選択で命を落とす人がいる現実を直視し、「私はやめます」と言い出す選手やスタッフ、ボランティアが出てくることを。

 それは、あなたの自由意志で選べる現実です。
 感染死を増やす役割をやめることに、責任など感じなくていいのです。

 五輪・パラの選手・組織委スタッフ・ボランティアのあなた。
 あなたの命の重さは、他人の命と同じです。
 そんなことぐらい、わかっているはず。

 あなたの選択に、僕は「思いやり」を感じたいのです。

 あなたが開催の現場にいなくなれば、開催は成り立たなくなります。
 あなたは今、それほど重要な「取り換えの利かない存在」です。
 それは、あなた自身が誰よりも理解していることかもしれません。

 あなたがやめれば、他の方も勇気づけられ、「私もやめます」と続きます。
 「私もやめる!」
 「私だって!」

 現実の深刻さを無視できなくなった人は、一人、また一人と、あなたの選択を支持し、増えていきます。
 そして、招致からウソとわいろにまみれた呪わしい東京五輪・パラは終わり、感染拡大による死者を食い止め、新型コロナ収束宣言の日を引き寄せます。

 五輪が開催中止になれば、多くの人が目を覚ますでしょう。

 医療崩壊を懸念していた医療従事者たちは「やめてくれた人、ありがとう!」とあなたを称賛し、入院中や入院待機中で死の不安におびえていた感染者たちやその家族は「本当に助かりました!」と心の底からあなたに感謝するでしょう。

 すでに競技を終えた方なら、テレビカメラの前で言ってほしいのです。

 「私たちの競技を成立させるために、警備にあたった警察官も、五輪のスタッフも、仲間の選手たちも続々と感染し、開催で人流を増やしたので、名もなき市民や子どもまでも感染させてしまいました。
 この犠牲の上に競技できた私たちは、感染者の皆様のお見舞いに行きます。
 五輪の主役は、私たちアスリートです。
 五輪を成立させてしまった以上、やめていれば感染しなかった1人1人に頭を下げたいです。
 彼ら感染者の苦しみは、私たちの練習の努力とは比べ物になりませんから」

 そうハッキリと公言することこそが、あなたが本当にほしかった「栄光」であり、「誇り」であり、「輝き」ではありませんか?

 これから競技に臨む選手のみなさん!
 今、あなただけが誰かの命を守るか、奪うかの決定権を持っています。

 あなたの胸に、あなた自身の本心を聞いてみてください。

 僕は、あなたにも良心はあると信じたいです。
 現実から目をそらさないあなたの思いやりと勇気を、信じたいです。




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