自分が「子どもからどう見られるているのか」を気にしなくなったら、それは子どもの人権を軽視してる証拠だ。
大人が子どもからのまなざしを忘れてしまえば、子どもはいつまでも人権を奪われ、大人に支配されまくり、被害を受け続ける。
3・11の直後、僕は宮城県石巻市を取材した。
津波で泥沼化した海岸沿いを歩いていると、幼稚園児と思われる男の子と、その子の手を持って歩く小学1年生ほどの女の子が裸足で歩いていた。
両親や親族を失った震災孤児だった。
地元の役所や児童相談所は壊滅状態で、仙台市の県の中央児相に連絡したが、「順次、受け入れている」と返答されても、「その代わり、それまでにいた子を親元に戻している」と説明された。
つまり、被虐待児をとりあえず「親がいるから」追い出し、他の児相から受け入れているというのだ。
これは、有事の際でも「定員」を守るのが、お役所仕事だからだ。
能登の大地震でも、障害者や高齢者の福祉施設の状況は報道されるが、児相の一時保護所や養護施設、少年院や鑑別所など、子どものいる施設にはテレビカメラの取材が入らない。
居場所を物理的に失った子どもは、児童福祉の予算と制度の壁に阻まれて「孤児化」するが、新聞もテレビもその子たちがどうなろうと関心外だ。
こうした日本人の「子どもの人権に対する無関心」に支えられて、ジャニーズ問題は日々風化しつつある。
せめて、あなたの胸に尋ねてほしい。
そんな大人が、子どもに信頼されるだろうか?
そんな態度で、性被害を受ける子どもが減るだろうか?
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子ども虐待の現状と、新しい防止策