Breaking News
recent

■あなたの街で、子ども虐待防止策を考える講演を


 33歳の父親と25歳の母親が、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された。
 2人は、東京都目黒区のアパートで今年(2018年)1月頃から、5歳の女児に十分な食事を与えず衰弱させ、医師による診察も受けさせず、死亡させた。

 警察での調べに対して、2人とも容疑を認めている。
「しつけとして平手でたたいた」
「空の浴槽に入れて水のシャワーをかけた」
「自分の立場が危うくなるのを恐れ見すごしていた」
 そう供述しているという。

 2016年、日本小児科学会は、虐待で死亡した可能性のある15歳未満の子どもが全国で年間約350人に上るとの推計を発表した。
 毎日この日本のどこかで一人の子どもが親に殺されているのだ。

 だが、親に子どもが殺され、事件化して報道されるのは、氷山の一角だ。
 本当は殺人なのに、親が「この子は病気でした」「事故でした」と説明するので、警察による検死すら行われない場合は、推計値にも反映されない。

 一家が東京都に引っ越す前に暮らしていた香川県で、女児は2回、児童相談所に保護されていた。
 その虐待の事実は香川県の児童相談所から品川児童相談所へ知らされていて、今年2月に品川児童相談所が自宅を訪れた。
 だが、親から協力を拒まれ、この女児には会えなかったという。

 品川の児相がメディアに「早急な対応を取らなければならないという判断はつかず、今回のような事になるとは予測できなかった」と回答したことで市民の怒りを買い、品川児童相談所に対して対応改善要求を行うネット上の署名も始まった。

 「児童福祉のプロが判断がつかない? それでいいいのか!」
 そう怒り出す人もいるのもわかる。
 しかし、現場の職員はまったく足りていない。


 1990年から2016年までの26年間に、全国の児童相談所に寄せられた虐待相談数は約120倍に増えている。
 でも、予算は120倍になんか増えてない。
 あなたなら、この劇変についていけるだろうか?

 相談案件の急増を前に、職員は過労死するか、手を抜いて仕事する以外にない。
 虐待の深刻さと向き合う激務の毎日では、精神を病んでしまう人も出てくるだろう。
 現状打破のために職員を研修し、虐待事案の早期解決や予防のスキルアップをさせるにも、研修講師のためのギャラなどのコストがかかる。

 しかも、全国の一時保護施設は約2割が定員オーバーで、新規の受け入れが難しい。
 緊急に保護しなければいけない子どもを前に、唇を噛みしめる職員も少なくない。

 それどころか、出産直後の親も、義務教育を受けている子どもも、「虐待とは何か」「困ったらどうすればいいのか」を誰からも教えてもらえないまま、家庭という密室の中で孤立してしまっている。
 それゆえに、虐待という問題が生じても、どうすることもできず、問題がどんどんこじれていくばかり。

 では、どうすればいいのか?
 市民自身が地元の政治家に「児童福祉の予算をもっと増やせ!」と文句を言えばいい。

 小さい子どもが親に殺される事件が続くのは、国民自身がこの国を変えられる主権者としてのマインドに目覚めることなく、子ども虐待に関心を払ってこなかったツケの結果だ。
 「5歳の子どもを殺したのは、虐待にあまりにも無関心だった自分だ」という当事者意識が多くの市民にないままなら、同じ悲劇はいつまでも続く。

 子ども虐待に対する関心を高めるには、どうしたらいいんだろう?
 僕は20年以上、僕自身にできることをずっとやってきた。
 これを読んでるきみにも、手を貸してほしい。



★経営者や富裕層は、10万円を出してください!

 1997年、僕は親から虐待された人たちを対象に「親への手紙」を公募し、9歳から81歳までの100人分を収録した『日本一醜い親への手紙』という本を企画・編集した。
 しかし、20年経っても、この国では子どもの人権を認めず、法的に守ることをしてこなかった。

 その間、虐待相談の件数がとんでもなく増え続けているのを見ていたたまれなくなり、2017年に新たに「親への手紙」を公募し、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』という本を作った(※全国の書店やAmazonなどで発売中)。
 100人のサバイバー(虐待されても生き抜いてきた人)の貴重な経験を1冊にまとめた本は、他にない。

 こうした手紙本は、1997年に初めて作って以後、僕以外の人が被虐待の当事者の声を集めて本にしないのが本当に不思議だった。

 公募に時間をかければ、今ならネットを通じて100人の手紙を集めることは難しくない。
 たとえば『秋田一醜い親への手紙』みたいに自分の地元にいる被虐待者の声を集めて本を作り、県内で売ることだってできる。
 それを出産後の親に、母子手帳と一緒に手渡すプロジェクトがあってもいいはずだ。

 あるいは、小・中・高校の授業や課外授業、校長の挨拶などで『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』の一部を読み上げ、読書を勧め、親に虐待されてる心当たりのある子どもが自覚でき、養護教諭(保健室の先生)や図書館司書などに相談しやすい環境を作るチャンスだってあっていい。

 大人を通じてしか、児童相談所は子どもからの虐待の訴えを聞くことができない仕組みになっているから、最近では先に警察に駆け込んでもらい、警察が保護し、児相へ被虐待児の身柄を移す仕組みに変えた自治体も増えている。

 しかし、そうした役所レベルの変革を待っている間に、次々と子どもは虐待で殺されたり、精神を病んだりしてしまう。
 だから、民間で「子ども虐待とは何か」を大人や子どもに伝えるプロジェクトやチャンスを作り出していく試みが必要なんだが、なかなか行われてこなかった。

 だから、僕は2017年版の出版を機に『STOP! 子ども虐待 100 プロジェクト』を立ち上げ、誰もが簡単にできるさまざまな虐待防止アクションを提案し、実行してきた。
 これは、2020年までに子ども虐待を防止できる仕組みを生み出す機運を高めるものだ。

 現状では、子ども虐待の深刻さをわかりやすく伝える本は、『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』以外にないので、僕は「また宣伝か」とからかわれながらも、「とりあえずこの本を読んでほしい!」と訴えるしかない。

 この本の100人は、親に虐待されながらも孤軍奮闘しながら必死に生きのびてこれたからこそ「親への手紙」を書けたんだ。
 書けないまま亡くなってしまった被虐待児の思いも背負って、「親を悪く言うなんて」と後ろ指を差されても、親から辱められたつらい経験を思い出しながらも、勇気をふりしぼって書いてくれたこの本の執筆者100人に対して、多くの方に敬意を払ってほしい。



 そして、学校や役所が子ども虐待の深刻さを広く伝えることに動き出さないなら、学生が学園祭の講演に僕を呼んでくれてもいいし、主婦やサラリーマンの方なら公民館や図書館、コワーキングオフィスなど安く借りられる場所で僕の講演を実現させてほしい。

 昨年は、講演会の開催などまったくの未経験の一般市民(※精神科に通っている人を含む)が自分の地元に僕を呼んでくれた。
 僕はノーギャラで講演し、開催地は全国19ヶ所に増え、交通費や宿泊費などは各地での入場料のトータルでなんとか赤字を出さずに済んだ。

 しかし、ノーギャラとは、収入減を意味する。
 19ヶ所の地方を往復し、宿泊する時間は、「働く時間」にならないからだ。
 これでは本を売ったり、宣伝する本業もできず、生活は困窮し、虐待防止アクションもできなくなってしまう。

 そこで今年は、交通費・宿泊費・謝礼込みで1本10万円で、子ども虐待防止策に関する講演を受注することにした。
(※2018年9月末までに20ヶ所以上からの講演オファーがない場合、1本20万円に引き上げることも検討中このリンク記事を読み、早めにメールで気軽に相談してほしい)

 僕の講演では、「虐待はやめましょう」と呼びかけるだけの根性論は一切語らない。
 虐待の深刻さを当事者の言葉として伝えると同時に、どうすれば現実的かつ具体的に被虐待児を救えるのかについて、取材や統計をふまえ、誰もが実現できる希望を語る。

 これまで虐待防止策に失敗し続けて虐待相談ばかり増やしてきた児童福祉の専門家や研究者たちが語れなかった事例と手法を紹介する(※つくば市での講演事例はコチラ)。
 そして、終了後は必ず、聴衆と一緒にお茶会をする。

 このお茶会は、親から虐待されてきた当事者がメインになるため、すぐに気持ちがわかり合えるので、参加前のイメージとはまったく異なり、意外に明るい雰囲気になる。
 その地元にその後、当事者どうしが気持ちを分かち合える定期的なお茶会を立ち上げるチャンスにもなる。

 この講演会では、会場費やイベント宣伝費などで3万円程度のコストはかかる。
 主催者に名乗りあげてくれた人は、入場料でトントンに持ち込めるが、開催の不安材料はむしろ僕への10万円だ。

 そこで、会社経営者や富裕層の方へお願いしたい。
 あなたの希望する街で講演会の開催を準備する人は、僕(今一生)の方で探します。
 そのかわり、10万円を下記まで振り込み、開催希望地をメールで教えてください。
 ご希望があれば、スポンサーの希望するバナーリンクを開催告知ページに貼れます。
(※振込時には、あなたのお名前の欄に氏名+コウエンとなるだけ入力)

ジャパンネット銀行
本店営業部(ホンテン) 店番号 001
口座番号 4768685 

普通預金 口座名 柳原 剛(ヤナギハラ ツヨシ)
※「柳原剛」は本書を制作したCreate Media=今一生の本名


 2018年の年末までに全国47都道府県のすべてで、講演会を開催したいです。
 国内なら、山奥でも、僻地でも、どこへでも行きます。

 年にたった1回でも、虐待防止策を市民みんなで考えられるチャンスを作りませんか?
 学生サークルや社員有志、PTAなどの団体・グループからの寄付も歓迎します!
 親に殺された冒頭の女児の遺した手紙を読んで、あなたの力を僕に貸してください。
毎日新聞より

【関連ブログ記事】

毎月2000円で子ども虐待防止を応援!
★今一生のYouTubeチャンネル登録はコチラ


上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上で、お寄せください。


 共感していただけましたら、下にある小さな「ツィート」「いいね!」をポチッと…

conisshow

conisshow

Powered by Blogger.