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■「顔面問題」に悩んできた当事者、急募!

 社会的課題に向き合う当事者たちを撮影しては、地下鉄のADウォールを使って写真を掲示してきたフォトグラファーがいる。
 2012年に「ロンドンパラリンピック選手写真展」、2016年にPortraits of Refugees in Japan-難民はここにいます。」を開催した宮本直孝さんだ。

 彼は2017年、広く一般市民に対してダウン症の一般の理解と普及を目的とした活動を多角的に推進する事業を行うNPO法人アクセプションズと共同で、ダウン症のある子供と母親のカップルを撮影した写真を、ゴールデンウィーク明けからの1週間、1日37万人が往来する表参道駅で掲示した


 その宮本さんの新たな挑戦が、「ユニークフェイス」と呼ばれる”見た目問題”に悩んできた当事者と、その当事者と深く関係してきた人とのカップルを撮影するプロジェクト「バレンタインディ写真展」だ。

 ユニークフェイスとは、ジャーナリストの石井政之さんの造語。
 単純性血管腫、口唇口蓋裂、顔面麻痺、脱毛症、アルビノ(色素疾患)など、「顔面問題」に悩む人は少なからずいるが、それらの当事者が恋愛や結婚など深く誰かと付き合う際には難しさが伴う。

 しかし、現実には、少ないながらカップルになれた当事者もいて、他の多くの当事者たちに小さな光のような希望を与えている。
 そこで宮本さんは、「ユニークフェイスの当事者」と「当事者と深く付き合う人」の2人で被写体になりたいカップルを急募している。

 では、宮本さん自身の書いた企画書を、そのまま紹介しよう。
(※企画書をダウンロードしたい方はコチラ。当初のバレンタインデイ企画から「いい夫婦の日」に変更されました)



■『いい夫婦の日』写真展  企画書

 私、宮本直孝は、“見た目問題”に直面する方と配偶者もしくは恋人の方の写真を通して、結婚とは、夫婦とは、恋愛とは、容姿とは、内面とは、差別とは、そんなことを見た人に考えてもらう写真展を行いたいと考えています。

 写真はお二人いっしょにですが、笑顔で誤魔化さず、“見た目問題”当事者の方は優しさを、配偶者や恋人の方は自信を、そしておふたりの結びつきを、そういうものが撮れたらいいなと思っています。

 実際は、撮影したらきっと言葉にはできない、想像もできなかったものがたくさん現れて、それこそが写真を見た人の心を揺さぶるものになるに違いないと考えています。

 写真展の日時は、いい夫婦の日 11 22 日に合わせた 2019 11 18 日〜24 の1週間
 展示場所は、私の過去の写真展と同じ東京メトロ表参道駅のコンコース 。
 予定では10 組。
 写真の大きさは、1枚あたり 1.8m x 1.8m。

 撮影は、千代田区東神田の私のスタジオ(www.andstudio6.com)を予定していて、かかるお時間は23時間程度、年内希望です。
 この写真展の被写体になってくださる方を探しています。
 ご協力のほどよろしくお願いいたします。

宮本直孝
101-0031 東京都千代田区東神田1−10 泰岳ビル6階

 上記の東京のスタジオに足を運べるなら、地方から上京されるカップルも歓迎なので、一度気軽にメールで問い合わせてみてほしい。
 一生の記念になるかもしれないし、世界中の孤独なユニークフェイス当事者にとって、確かな希望の光になるかもしれない。

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