Breaking News
recent

子ども虐待をなくしたいなら、新人候補に投票を!

 先日、日経新聞が、児童虐待の疑いがあるとして大阪府警が児童相談所に通告した18歳未満の子どもが2018年の1年間に1万1119人に上り、5年連続で全国最多になったことを報じた。



 記事によると、18年の児童虐待での検挙者は110人で、このうち実父が40人、実母は30人。死亡した児童は5人だった」という。
 大阪府警は、4月1日に児童虐待やDVの専門部署「人身安全対策室」を新設し、情報収集窓口を一元化して対応していくそうだ。

 もっとも、警察は既に起きた刑事事件の捜査機関だ。
 つまり、子どもがさんざん親に虐待され、「このままでは死んでしまうか、狂ってしまう!」という恐怖と不安を植え付けられた後で、誰かから通告があったなら、ようやく重い腰を上げるわけだ。

 しかも、乳幼児は虐待を自ら他の人に訴え出ることはできないし、幼稚園や小学生低学年までの子どもは「虐待とは何か」を教えられるチャンスがないので、親にどんなことをされても耐え続けるしかない。
 それどころか、親からの虐待は家という密室の中でくり返されるため、家族以外の人(保育士や教職員、警察官、近隣住民など)に発覚するのはかなりのレアケースとなる。

 子どもの年齢が10歳を超えれば、心愛さんのように的確に自分の被害を文章で伝えることもできるだろうが、身体的虐待ではなく、性的虐待だったら「誰にも言わないから」と先生に言われても、うちあけられるだろうか?

 もし正直に答えたら、担任教師が職員室で他の先生たちにバラし、やがて教育委員会にまでバラされ、最終的に自分を虐待した父親にもバラされ、下手すると殺されてしまう。
 「心愛さん事件」は、今まさに虐待されている子どもに大人への不信感を植え付ける決定的な事件だったかもしれない。

 いずれにせよ、警察と児童相談所が情報共有しようと、弁護士を常駐させようと、そうした通告・相談の案件は、「さんざん虐待された後」のケアにすぎない。
 あなたが子どもだったら、「さんざん虐待された後」まで待てるかな?
 そのように、被害に遭う当事者の立場に立つなら、「虐待後のケア」は虐待防止策ではないことにもピンとくるだろう。

 あなたが被害に遭う恐怖と不安を理解できるなら、切実にほしいのは「そもそも親に虐待されない仕組み」であることにも思い当たるはずだ。
 しかし、虐待通告で全国ワーストを5年連続で記録した大阪では、どこの政党も議員も「虐待後のケア」に力を入れる公約ばかりを掲げ、虐待防止策を発表できずにいる。




 『虐待サバイバーの手紙読んでや!』プロジェクトでは、4月に選挙のある大阪エリアにいる661名の政治家(国会議員・府議会議員・府知事・市長・市議会議員)に子ども虐待防止策を尋ねたが、4月3日時点では堺市議会議員3名以外からは回答が届いていない。

 このままだと、この5年間、子どもを虐待死させてきた政治家を再び再選させるなんて、ありえないだろう。
 これは大阪に限らないが、虐待防止に成果の出せる政策を作る責任を果たさないまま、子どもが亡くなっても自分だけは議席を守ろうとする恥知らずの議員は、落選させるしかない。

 彼ら「再選希望」で立候補する議員を落選させるには、新人の立候補者にだけ投票すること(※棄権はしない)。
 それが「子ども虐待防止策を作れない議員を二度と議会へ送りたくない」という意思の表明だし、一人でも再選希望者が落選すれば、今後の選挙では「成果の出せる子ども虐待防止策を作れないと落選する」という恐怖を立候補者たち全員につきつけられる。

 だから、「子ども虐待を絶対になくしたい!」と望んでいる人ほど、若い有権者と誘い合って投票に足を運んでほしい。
 そして、再選希望の立候補者街角での演説やトークライブ、ネットの生配信に出てたら、子ども虐待に関する以下の基礎的な質問を投げかけてみてほしい。
Q1:虐待の4つのタイプとは? Q2:子どもの4つの権利とは? 
Q3:アダルトチルドレンとは?


 この4つを即答できない立候補者は、子どもが虐待されて死のうが、精神病になろうが、関心がない人だ。
 できれば、質疑のようすをスマホでビデオ撮影し、YouTubeにアップしてほしい。
 再選希望の立候補者は、面白いように言葉が詰まるはずだ。

A1:心理的虐待・性的虐待・身体的虐待・ネグレクト(養育放棄)
A2:生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利
A3:「アルコール依存症の家族の下で育てられた人」の語源から派生し、日本では機能不全家族に支配されてきた育ちを自覚し、「自分の生きずらさは自分だけに起因するのではない」と気づき、自責から解放された人のことをアダルトチルドレン(AC)と呼ぶ



 4月7日(日)、大阪では大阪府議・大阪市議・堺市議の選挙の3つに、府知事・大阪市長のダブル選挙が加わる。

 その2週間後の4月21日(日)には、衆議院小区大阪府第12区選出議員補欠選挙のほか、吹田市長・高槻市長・八尾市長・泉佐野市長・富田林市長・寝屋川市長・高石市長・藤井寺市長・大阪狭山市長・岸和田市議・豊中市議・池田市議・吹田市議・泉大津市議・高槻市議・貝塚市議・守口市議・枚方市議・八尾市議・富田林市議・寝屋川市議・門真市議・高石市議・藤井寺市議・四條畷市議・大阪狭山市議の選挙も行われる。



 ぜひ、新人候補だけに投票してほしい。
 再選希望の立候補者が当選すれば、また子どもが虐待され続けることは確実なのだから。

【関連ブログ記事】

★今一生のYouTubeチャンネル登録はコチラ


上記の記事の感想は、僕のtwitterアカウントをフォローした上で、お寄せください。


下にある小さな「ツィート」「いいね!」
conisshow

conisshow

Powered by Blogger.