ジャニーズ問題は、「スターにする」という夢を人質に、ジャニー喜多川によって少なくとも1000人以上の子どもが傷つけられた事件だ。
しかも、勇気を出して被害告白すれば誹謗中傷をされて自殺にまで追いつめられ、補償を求めても「金額をばらせば金は出さない」と言われ、何十年も被害のトラウマで精神病に苦しんで収入を失って貧困に苦しんでも、たかだか1000万円程度の補償しかされない。
あなたや、あなたの子どもがそんな被害に遭うまで、被害者の苦しみを理解することは難しいだろうか?
とてつもなく深刻な社会問題なのに、テレビ局や新聞記者は、この問題を掘り下げようとしない。
もし大人の女性が1000人以上も加害された事件だったら、多くの大人が怒りを表明するはずだ。
しかし、子どもが何人被害に遭おうが、報道関係者の多くも、政治家も、有権者も、学者も、司法関係者も、日本では立ち上がらない。
みんな自分の仕事や生活で忙しいほど、日本全体が貧困化したってことなの?
少なくとも在京キー局のテレビ会社の社員の平均年収は1500万円なので、テレビ局の社員は端的に子どもの被害に無関心といっていい。
金に余裕があっても、子どもの人権と命に関心がないのは、日本自体の歴史的な文化だ。
このおぞましい文化の中で生き残るために、現実逃避としてのサブカルチャーが選ばれてきた。
映画化されるマンガ『ゴールデンカムイ』の主要な人物の一人、アイヌの新しい女性像が期待される少女アシリパさんだけは「殺すな」と言う。
彼女の周囲の日本人男性たちは、大金探しのために殺戮を繰り返す日々だからだ。
金の亡者は、まさに現代日本の大人たちそのものじゃないか!
貧すれば鈍する。
それでいいの?
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