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■8・18 子ども虐待防止策を一緒に考える会、開催

 前のブログ記事で宣言したとおり、大人も子どもも一緒になって「子ども虐待防止策」を考える集まりを開催することにした。
 虐待防止策をみんなで持ち寄り、できることから始めてみたい。

 もちろん、幼い意見でも構わないし、知識不足も歓迎だし、子どもと関わる現場からの知恵もありがたいし、何より親から虐待された当事者(=サバイバー)のニーズも浮き彫りにしたい。

 虐待防止策といっても、政治家に議会へ持ち込んでもらう政策ばかりではなく、主権者が国民の日本ではまず民間で毎日の仕事や非営利活動を通じてできる解決の仕組みもあるはずだ。
 市民それぞれが持っている考えを、まずはテーブルの上に置いてみたい。
  僕の講演会ではなく、市民みんなの考えを持ち寄って、みんなで考えたいのだ。


 この集まりは、年齢・性別・職種など一切の個人的属性とは関係なく、「子どもが虐待されない仕組み」を少しでも実現できるよう、さまざまな立場から自由な発言ができるようにしたい。

 1人3分以内で虐待防止策を提案し、いろんな意見から学ぶチャンスにしたい。
 どうすれば親に子どもを虐待することをやめさせられるかの具体策を話してほしい。
 ぜひ、ノートやパソコンを持参し、印象に残るアイデアを持ち帰ってほしい。

 出演者=参加者であり、会場に足を運ぶあなた自身が虐待防止策を提案する主人公なのだ。
 主催者の僕(今一生)は、主に司会として参加者の話を掘り下げたい。
 それは、政策を提言し、政治や行政に働きかけることだけではない。
 自分自身が民間で毎日の仕事や生活を通じてできることもたくさんある。

 子ども虐待を防止するために、個人としてできること。
 (例:虐待防止策の最新ニュースのまとめサイトを作る、被虐待の本の朗読会など)
 企業として定期的に取り組めること。
 (例:社内勉強会を開催、寄付付き商品を開発、被虐待経験者との商品開発など)
 NPOや保護者会などの民間団体としてできること。
 (例:養護施設の視察、虐待関連本を図書館へ寄贈、被虐待児の講演会開催など)

 では、以下の参加要項を確認の上、参加予約のメールを送ってほしい。

■子ども虐待防止策を一緒に考える会

◎日時:2018年8月18日(土)
 午後1時 開場 1時30分スタート
 (終了 4時30分)
◎会場:サンプラザ市原 9階 研修室2 
 0436-24-1151
 内房線・小湊線 五井駅から直結
 ※ビル地下に駐車場有り(有料)
◎参加費:500円
 ※当日精算/会場利用料などを含む
 ※お釣りが出ないよう500円をご用意ください
 ※乳幼児の子連れ歓迎!(15歳未満は無料)
 ※託児はありませんが、泣き声や私語も大歓迎!
◎参加資格:千葉県に在住の方のみ
 ※軽装でご参加を
◎お問い合わせ:conisshow@gmail.com今一生
 ※主催者プロフィール http://www.createmedia.co.jp/profile/img/profile-web.pdf
◎参加予約:氏名・お住まいの市・属性を上記のアドレスへメール
 ※氏名は、ハンドルネーム(筆名)でもかまいません
 ※属性は後述のリストから。複数回答可。定員になり次第〆切
◎定員:48名
 ※予約の先着順で〆切ますので、お早めにご予約を
 ※当日の午前中まで予約を受付中
 ※メール予約ができない方は、予約なしでも参加できます
◎2次会:午後5時以後も残れる方は、喫茶店でのお茶会に案内します
 ※参加希望者は、予約メールを送る際に「2次会も」と明記
◎チラシ:以下のリンクをクリックし、ダウンロード&プリント
 http://www.createmedia.co.jp/img/2018-08-18.pdf
◎備考:終了後にお茶会があります(※お茶会は千葉県民以外も参加OK)
 http://con-isshow.blogspot.com/2018/08/2018off-summer.html

 以下の属性の方の参加をお待ちしています。
(※現役の方はもちろん、過去にそうだった方でも、かまいません)

◎児童養護施設・里親のもとで暮らしている未成年
◎親から虐待されて大人になった方(=サバイバー)
◎児童養護施設・自立援助ホームなどの職員
◎児童相談所、役所の福祉課・子ども支援課の職員
◎警察の青少年課の職員
◎産婦人科医、小児科医、児童精神科医、乳幼児検診を担当した看護婦
◎臨床心理士、社会福祉士、PSW
◎幼稚園・保育施設・託児所の従事者、チャイルドマインダー
◎小学校・中学校・高校・高専などの教職者
◎教育委員、PTA役員
◎児童館・児童図書館の職員
◎大学で児童福祉や保育などを担当する講師・准教授・教授や学生
◎フリースクールやひきこもり親の会などの非営利団体のスタッフ
◎学童保育や少年スポーツなどに関わる従事者
◎スクール・カウンセラー、スクールソーシャルワーカー

◎少年院・鑑別所・更生施設の職員・保護司
◎少年事件や虐待事案を扱ってきた弁護士、家裁の判事
◎子どもに関わる政策を進めてきた議員
◎児童向け英会話教室・学習塾などの教師
◎教会、寺、神社などで働く宗教関係者

◎児童福祉や子ども虐待、子どもの人権、事件を取材してきたジャーナリスト
◎子ども食堂など、子ども支援の事業者
◎その他、読み聞かせボランティアなど、子どもに関わる事業・活動に関わる方々


●あなたの住む町でも「一緒に考える会」をやってみよう!

 内房線の五井駅は千葉県の海沿いの真ん中なので、県内からのアクセスが良い。
 電車だと、船橋→五井(快速で30分)、木更津→五井(鈍行で20分)。
 小湊線でも、上総牛久→五井(27分)。

 駅周辺には、有料駐車場が、会場のビル地下だけでなく、たくさんある。
 自転車で来ても、駅前に自転車置き場もレンタルもある(→前のブログを参照)。
 駅前には、飲食店や居酒屋もあるので、集まりの前後に気軽に楽しめる。

 僕は、1999年に東京を離れ、この五井駅のある市原市に住んで約20年になる。
 自分の住むエリアで、会える距離の市民どうしで、次世代に残す社会のあり方を考えてみる試みがあってもいいと思った。
 これを裏返せば、市政として政治では子ども虐待問題を解決できない限界を感じたから、ともいえる。

 実際、虐待が起きた後でしか、児相や警察は動かない。
 親に虐待を動機づけない仕組みを民間で作らない限り、乳幼児の虐待死や虐待された10代の自殺は減りようがないだろう。
 子どもを深刻な虐待に追いつめる親には、以下のような属性があるからだ。

★精神・発達・知的などの障害があるが、病院へ行かない
★超低学歴のために行政サービスを知らず、その恩恵を受けない
★ヤクザか他人に言えない仕事をしているため、近隣住民との関係を避ける
★宗教団体の信者であるため、行政サービスより団体の恩恵にすがる
★大学教授や代議士など地位や名誉もある職種のため、虐待の事実を隠す

 こうした親には、行政では追いつかないさまざまな支援が必要になる。
 貧困家庭には、就労や起業のノウハウを教える。
 非合法の仕事をしている人には、前科者でも包摂できる仕事を作り出す。
 薬物依存症や盗癖などの依存症の親には、治療施設への入所を勧める。
 宗教団体からスムーズに脱退し、当事者が安心できるようにする。
 子育て支援サービスが民間でさまざまな形で充実していることを教える。

 このように多方面からの解決アプローチを自在に試みられるのは、民間事業者だけだ。
 医療・福祉・ビジネスなどの専門家はもちろん、NPOや社会起業家との連携も必要になってくる。
 ダメな大人に育ってしまった親の自立を支援するのは、至難の業なのだ。

 親をどうにかすることが難しいのは、虐待された100名が書いた本『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』を読めば、思わず納得することだろう。

 児相と警察が、虐待が疑われる家庭へ訪問し、立ち入り調査をしたところで、行政権限が強まるばかり。
 それは民主主義国家の理念とは、真逆の発想だ。
 主権者の国民自身が民間で自治を行う権利を行使し、共助で無理な部分を公助に求め、税金を払って実現させていくのが、民主主義の本筋ではないか。

 それに、調査の現場は小さな子どもの瞳にどう映るだろう?
 知らない大人たちに突然自宅へ踏み込まれ、自分の両親とわけもわからず引き離される戦闘のような現場だけでも、DVと変わらない心理的虐待になりかねない。

 しかも、知らない施設に送り込まれ、そこは定員オーバーでストレスフルのため、知らない子たちに囲まれ、いじめっ子に脅され、脱走を試みる子さえいる。
 その先の養護施設では「貧乏子沢山」状態で、大学進学も絶望的になる。
 あなたが親から虐待されたら、それを「運命だ」とあきらめられるだろうか?
 こんな支援で「被虐待児を救った」などと思うなら、有権者である大人の傲慢だ。

 もっとも、虐待する親の元から子どもを救い出すなら、親権制度を改革し、誰もが親権者になれる制度へ変えればいいだけ。
 それさえ実現すれば、子どもはいくらでも家から避難できるし、判断能力がないとされる小さい子でも法定代理人として弁護士が動きやすくなる。
 制度改革は今後も懸案事項だろうが、改革を待たずに、民間人の知恵として被虐待児を上手にかくまい、虐待親の知らない場所で何不自由なく育てられる方法も考えてみてほしい。

 そして、子ども虐待は、日本全国どこでも起こっている深刻な現実なので、あなた自身の住む町で、「子ども虐待防止作を一緒に考える会」を開催してみてほしい。
 やはり、近隣の市民どうしが顔をつき合わせる議論の場所こそが、議論をさらに深めるチャンスも作りやすく、実効性の高い虐待防止策へとたどりつく近道だと思うから。


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